ウスイロツユクサ
ツユクサ科 ツユクサ属
 
学名 Commelina communis f. caerulepurpurascens Makino

『神奈川県植物誌 2001』
によると、ツユクサの淡い青色の品種をウスイロツユクサというとある。




出典・参考文献
●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館




☆花の詩メモ☆


ウスイロツユクサは一年草。普通のツユクサの内花被片が淡い水色である。他には全く変わらない。時々、
内花被片が水色のすじ状のものも見かける。ウスイロツユクサか否かは不明だが、同一品ではと思える。
『神奈川県植物誌 2001』には縞模様に関しては記載は無い。
ツユクサは、雄蘂が6個有るが、内長い花糸の有る2個のみが葯を出すとされている。偶然、ウスイロツユ
クサの中間の長さの雄蘂が葯を出しているのを見た。若しかすると、葯が付着していただけかもしれない。

03・9・23
最初に見たのは03・9・21、子供たちが集団登校する際に集まる場所に咲いていた。葉は斑入で内花被
片はストライプになっていた。その時は、一株だった事もありイジケタ状態の様に見えた。それから二日後、
町内に蓮根水田が有る。其の近くの荒地の縁に咲いていた。其処には数株有り、数個咲いていたが殆ど
終わりかけていた。果実が出来ていた。その後土手の草刈で無くなった。NET検索で色々探したが、画像
は有るが、品種名が有るのか否かを見つけ出せなかった。

04・7・4
近くの蓮根水田の近くに、内花被片にはストライプ模様も無く、葉は斑の無いものが4〜5株あった。前回
見た場所から少し離れているが、同一種とも思える。

07・2・12
その後、種子の様子と次第に斑入りになるのかを観察に出かけてみると、残念ながら草刈されていた。そ
の後05年も06年もウスイロツユクサをここでは見かけなくなった。しかし、全く別の場所で、ウスイロツユ
クサやストライプの内花被片をつけたものには出合っている。葉の斑入り品は、その後一度も出合わない。

06年に品種名が判明し、晴れて単独掲載することが出来た。前回見た際に、ただの突然変異か何かの障
害かと思ってはいたが、気になる存在だった。



*画像転載禁止*



≪1≫ウスイロツユクサ

ウスイロツユクサ=04・7・4





(2段)外花被片3個と内花被片も3個有る。
内花被片は淡い水色の部分2個と
雄蘂の花糸の間から見えている先端の尖った白い部分1個。
白い楕円形の外花被片は、この画像からは1個のみ確認できる。

ウスイロツユクサ=04・7・4

(3段)雄蘂は6個有る。
花糸の長いものが2個。葯が弾けて沢山出ている。
花糸が上側に曲がった中間の長さの雄蘂が1個。
この葯は花粉を出さないと言われているが、
しかし、この固体は葯を少なくとも出しているのは確かである。
花糸が紫帯びて見える短い雄蘂3個は、葯を出さない。
雌蘂は1個。この画像では、
雄蘂の花糸と花柱が重なってしまい、見えていない。

ウスイロツユクサ=04・7・4



≪2≫ウスイロツユクサ・ストライプ模様

      
大きい外花被片に、濃いブルーのストライプが入っている。
       葉も斑入になっていた。これは3箇所での観察である。
       一箇所は溝そばの生えている湿地。一箇所は町内の日陰
       の土手。一箇所は6キロ離れた場所である。
       何かしらの環境変化か、或いは斑入り品種か不明。


ウスイロツユクサ=03・9・23





(2段)淡いブルーの内花被片は、
青の濃淡でストライプになっている。

注=葉は斑入の固体。
ウスイロツユクサ=03・9・21

(3段)外花被片は3個。良く判る。
上の内花被片の間から見える部分と
下側の内花被片の外側に有る楕円の部分。
緑の先が尖ったものは舟形の苞の部分。

注=この画像の固体は、葉が斑入では無かったもの。
ウスイロツユクサ=05・9・30

(4段)舟形の苞の中から未だ若い果実が3個覗いている。
果実は刮ハで、中には種子が4個ある。

ウスイロツユクサ=03・9・23
種別(う)  科別(つ) FLORA  HOME Last update 07・2・12 広島県





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