ジャノメエリカ
ツツジ科 エリカ属 
別名 クロシベエリカ 
 学名 Erica canaliculata

ジャノメエリカは南アフリカケープ地方原産の大型種。高さが2メートルを超える低木。よく分枝し小枝の先に3個づ
つ花をつける。花冠は鐘形で4ミリ。花色は桃色で黒色の葯が目立ち、和名はこれに由来するそうだ。開花は11月
〜春。学名 
E. melanthera の名で広く栽培されているが、1920年日本に導入の際、誤って別種の学名をつけ
たとある。園芸種の‘レッド・クイーン’は選抜命名した濃い桃色の枝変わりで、多く栽培されているそうである。

エリカの属名はラテン語のerice または ギリシャ語の ereike に由来するそうである。エリカ属は常緑の低木また
は亜低木。大部分は南アフリカ ケープ地方に多いそうである。よく枝を分け葉は普通針形〜線形で小さく、3個か
6個の葉が枝に輪生しているそうである。葉の表面が裏側に巻く事があるそうである。花は腋生か頂生し、単生か
穂状、総状、散形状につく。短い萼は4裂。花冠は筒状鐘状、つぼ状など、先端は4浅裂し花後も宿存する。
雄蕊はふつう8個あり、子房上位、花柱は1個。果実は刮ハで小さな種子があるそうである。
ヨーロッパのエリカ群落はカルナ属が混生しているそうで、エリカ属との違いは、花冠の様に見える大きく色づいた
萼が、4深裂して花弁状になっているのがカルナ属だそうである。園芸的な特性からヨーロッパ原産種と南アフリカ
原産種とに分けて扱われることが多いそうである。

●アワユキエリカ[
E. sparsa ]は50センチ程度と全体にジャノメエリカより小さく、花色は桃色で明るいとある。
図鑑で見ると良く似ている。


出典・参考図書
● 『園芸植物大事典 1 』 小学館




☆花の詩 メモ☆


小さな5ミリ程しかない桃色の壷形花を、びっしりと無数に付ける。先の尖った小さな細い葉は、一見ローズマリー
の葉やグレビレアの葉に似ている。上記にも解説のあるエリカ・メランセラというタグのついたエリカを撮影したが、
図鑑にはメランセの解説がないので、撮影したものがメランセか否かが分からないが、掲載しておく。

私は小鉢で、せいぜい40〜50センチ程の物しか見た事がなかったが、偶然探索中に2メートルはある大きな木
本に出合えた。実に見事だった。沢山群れて咲くので、少し離れて見ると全体が淡いピンクに見える。黒い部分が
見えているのは葯。雌蕊が長く伸びている。花序の異なるエリカ・コロランス、スズランエリカなどもある。




*画像転載禁止*



● ジャノメエリカ


ジャノメエリカ=04・2・16







(2段)花は5ミリ程の大きさ。黒紫の葯が良く目立つ。
花柱が長く飛び出している。

ジャノメエリカ=04・3・10





04・3・8・撮影。2メートルも有る樹高で驚いた。
庭の入り口に露地植えされていた。
知らないお宅の敷地内だったので遠めに撮影してきたが、
花柱が全く見えない・・・・。

ジャノメエリカ=04・3・8



● エリカ・メランセラ
      学名 
Erica melanthera

住宅街の一角のポーチ脇の鉢植えだった。高さは1メートルほどあった。鉢のタグには
エリカ・メランセとあった。『園芸植物大事典 1 小学館』によると、日本ではジャノメエリカを
導入した際、誤って別種の学名で広く栽培されているとある。ジャノメエリカの可能性は否定
出来ないところである・・・・・。撮影は4月。


エリカ・メランセラ=04・4・12
オレンジ色に見えるのは花の終わったもの。





(2段)花色が濃く感じた。3個ワンセットで小枝の先についている
エリカ・メランセラ=04・4・12

(3段)葉は線形で小さい。
エリカ・メランセラ=04・4・12
種別(し) 科別(つ) FLORA  HOME Last up date 07・2・16 広島県



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