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オオマツヨイグサは、海辺や川原等の荒れ地に生える大型の越年草で、明治の初めに入った帰化植物である。原産地は 北アメリカらしいが、ヨーロッパで改良されて園芸種となり、それが各地で野生化したという説が有力だそうだ。マツヨイグ サ属は全て帰化植物で、日本には自生種は無いそうである。 オオマツヨイグサは茎の高さが50〜150センチにもなる。茎には開出した剛毛があり、毛の基部は膨れて暗赤色の凸 点となた基部の赤い剛毛があるのが特徴。茎の上部には腺毛もある。オオマツヨイグサも根生葉はロゼットを形成し、倒 卵形で有柄、先は丸い。葉は多型で茎葉は無柄、茎の葉は長楕円形で先が尖る。葉縁が波打っているのが特徴である。 縁には波状の低鋸歯がある。花期は6〜9月、時に10月頃まで咲いている。自家和合性があり、花は夕暮れに開花し朝 には萎む。花序は密生して穂状花序につく。萼は4個、萼裂片は披針状三角形で赤味を帯びるか赤色の線がある。花弁 は長さより幅が広く8センチ程の大輪を咲かせる。花弁は黄色で先が凹む、萎むと赤橙色になる。花弁は4個、雄蕊は8 個、雌蕊は1個で柱頭は4裂。萼筒は長い円柱状で花柄のように見える。葯は10〜12ミリ。花粉は大小あり、稔生は半 分程度。刮ハは円柱形で2センチほど。果皮は裂開してもあまり反曲しない。種子は角ばって不規則な孔があるそうであ る。 誤って月見草と呼ばれるが、ツキミソウは白花をつける別の品に与えられた名とある。 出典・参考文献 ●『日本の野生植物 U 草本 離弁花類』 平凡社 ●『日本の帰化植物 』 清水建美 平凡社 ●『原色日本植物図鑑 草本編U 離弁花類』 保育社 ●『原色日本帰化植物図鑑』 長田武正著 保育社 ●『神奈川県植物誌 2001 』神奈川県立生命の星・地球博物館 ●『広島県植物誌』 中国新聞社 ●『山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花』 山と渓谷社 ☆花の詩メモ☆ 茎に付く葉は長楕円形で葉縁は波打つ。花は萎んだあとオレンジ色にはならないそうだが、僅かにオレンジ色帯びて見えた。 茎は直立している。やはり同定の鍵は、茎に生えている剛毛の基部に有る赤い凸点らしい。 04年6月5日。 この日は早朝5時前から犬の散歩に出かけた。町内の土手に、たった一本だけ勢いの良い草本が立ちあがっていた。黄色 い花が咲いていた。大きい花と感じた。草丈1メートル程で茎も太く大きな葉は波打っている。太い茎には、可也の剛毛が密 生している。その剛毛の基部は、赤い斑点の様に見える。花径は可也大きく7センチはある。どの花も東の太陽の方を向い ており、不思議に感じた。気のせいか、他のマツヨイグサ属より雌しべが極端に長く突き出ているとも感じた。花の終わった 後は、僅かに赤みを帯びている程度。蕾の萼片は、ほんのり赤みを帯びている。刮ハの観察までしたかったが残念ながら、 シルバー人材の人達によって町内清掃され、毎年同じ時期に刈り取られてしまう。 |
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(2段)花はマツヨイグサ属の中では一番大きいと思う。 園芸種の中にも大きな花をつけるものがるが、ここまでは無いと思う。 雄蕊は8個らしいが解り難い、花柱は1個で柱頭は4裂、 柱頭が特に突出しているのが目立つ。 (3段)花後萎んだ花弁は多少オレンジ色帯びるが、マツヨイグサやコマツヨイグサの様に 濃いオレンジ色にはならない。画像の色のままである。萼は4個、赤味帯びる。 花柄の様に見える長い喉部、左端に見える赤味の斑点の有る短い子房が確認できる。 (4段)茎は太く直立している。葉縁は波打ち、波状の鋸歯が有る。 主脈等はメマツヨイグサの様に、赤色帯びてはいない。 (5段)葉も大きく縁は波打ち鋸歯もある。両面毛があるのがわかる。 葉脈は白い。裏面主脈上には長い毛がある。但し、葉は多型らしい。 (6段)茎には剛毛があり、剛毛基部は赤く膨れているそうであるが、赤い斑点の様に見える。 (7段)6月に町内清掃で一斉に刈り取ったが、 8月には新しい根生葉のロゼットが生長しつつあった。 (8段)この画像は05年撮影。 翌年のものであるが、切り株から新しく芽が出ている様子。 最近では、春と夏の清掃で大きく生長できないのか、全く見なくなった。 |
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種別(お) 科別(あ) FLORA HOME | Last up date 07・2・28 | 広島県 |
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