トキワススキ
イネ科 ススキ属
 別名 カンススキ
学名 Miscanthus floridulus
トキワススキは常緑の大型多年草。

6月末辺りから花序が伸びだし、7月初旬には紫帯びた花序が目立ち始め
る。中軸が長く50センチ近くあるものも多い。其の中軸に総が付いている。
中軸は総よりはるかに長い。其の様子は、馬のタテガミの様に片方に靡い
ている事が多く、トキワススキの特徴が掴める。
小穂については観察していないが、ススキより小さいそうだ。

葉は少し灰色帯び、常緑で株は叢生して大きくなる。葉幅は3センチ前後と
広く、葉縁を触るのは怖い気がする・・・。触り方が悪いと、皮膚はあっという
間に切れそうだ。コピー用紙でも紙の縁の触れ方によっては、痛い!と思っ
た瞬間切れている。丁度同じ感覚であろうか。

花序が立ち上がると高さは2メートル前後になる。


町内の土手にトキワススキが生えているのを知ったのは、何と04年の6月
末の事である。全くそれまでは知りもしなかった。以前から生えていた筈で
あろうに。
車で通行はするが歩く事は皆無だった事も相まって、知る機会も無かった。
03年に別の場所で撮影をしていたので、トキワススキの事は多少判って
はいたが、灯台下暗し!である。



04・7・2
私は、早朝6時前から町内の土手で草花の撮影をしていた。散歩中のご老
人が立ち止まり、トキワススキを眺めながら
『7月なのに、もうススキが咲いていますが、今年は異変ですかねぇ・・・。』
と、話しかけて来られた。トキワススキについて少しだけ知っている事を、話
して差し上げた。
トキワススキを知らない人は皆さんそう感じる。もうススキが咲いていると。



05・7・4
05年のトキワススキの開花は少し遅かった。04年の同日には、既にふさふ
さと小穂は開き、花序は総を広げていた。


*画像転載禁止*


トキワススキ=04・7・2





(2段)花序が展開し始めた。花序は紫褐色帯びている。
ムラサキススキに似ているが、開花期が全く異なるので、見分けやすい。
トキワススキ=05・7・4

(3段)花序が長く50センチ前後あるものもある。
高さは2メートル近くある。

トキワススキ=05・7・9

(4段)花序は馬のタテガミのようだといつも感じる。
中軸は総より可也長い。
トキワススキ=04・7・20

(5段)稈は竹のように硬そうである。太さは2センチ前後もあり驚いた。
下部の稈の多くはこのような白い物がついているが、何かは不明。
葉舌は先が平らな様である。
葉耳には長い毛が密生。

トキワススキ=05・6・17

(6段左)葉鞘から葉に続く背面の様子。
(6段右)葉鞘の縁にも長い毛が生えている。

トキワススキ=05・6・17

(7段)葉縁には鋸状の棘がある。
素手では触る自信は無いが、
手袋のまま撫でてみると繊維が引っ掛かった。

トキワススキ=07・3・20

(8段)スケールの当て方が左に0・5ミリずれてしまったが・・・、
差し引いて、幅は3.2ミリある。

トキワススキ=07・3・20
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