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シロザは荒れ地等に多い一年草。茎は直立するが多く分枝し、高さは60〜120センチになる。若い葉は白粉帯び 特に葉柄に近い部分は白粉を塗した様に見える。葉には葉身程の長い葉柄があり下部の葉は菱状卵形〜卵形。 上部の葉は長卵形〜披針形になり、先端は鋭りに尖るものが多い様に思うが、図鑑に寄っては鈍形もあるそうだ。 基部は広い楔形で葉縁には大小の歯牙があり緩いし鋸歯のものから粗いものまである。長さ3〜6センチ、幅1・5 〜4センチ程。花期は9〜10月。花といっても地味な花で、花序も蕾なのか果実なのか見分け難い。萼裂片は広卵 形〜楕円形、長さは1ミリ。花が終わると花被片は閉じて胞果を包む、背面が膨らみ竜骨状になり五角形になる。 果皮は薄い。種子は水平につき凸レンズ形、大きさは1・2〜1・5ミリ、黒色で光沢があると図鑑にはあるが、画像 に残すには顕微鏡が必要になりそうである。シロザは在来種。ユーラシア原産の史前帰化種と考えられているそうだ。 ●ミナトアカザ[C. murale ] 別名ノコギリアカザ=葉縁に著しい鋸歯が有り、葉は鮮緑色で区別出来るそうだ。 出典・参考図書 ● 『日本の野生植物 草本 U 離弁花 』 平凡社 ● 『山渓ハンディ図鑑 1 野に咲く花』 山と渓谷社 ● 『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ☆花の詩・メモ☆ 近所にJRと国道が走っており、その土手にはシロザが50センチ程度から1・5メートル前後の物まである。枝を左 右に出してまるで木の様になっているものが沢山生えている。若葉の基部は白っぽく、粉を塗した様になっているの で見分けるのは容易い。葉は三角状卵形〜菱形状卵形〜卵形があり、葉の形や鋸歯だけでは同定し難いと感じる。 長い葉柄と葉縁には不規則な荒い鋸歯が有る。若い草体の茎は赤い筋があるが全体に白粉帯びている。 花序辺りの上部の葉は、全縁で披針形となり次第に苞葉に移行している。真っ赤に紅葉する葉は特別綺麗である。 胞果についてこの辺りになると、アカザとの区別はさっぱり判らなくなる。同一草本を時間をかけて追い続けて観察 しても、なかなか違いを把握し難い。行き成り若葉の無い状態からでは、見分けるのは難しい気がする。花は黄緑 色で肉眼では判り難い。全体に白い粉を塗した様に見える。蕾なのか果実なのか、見分けがつかない・・・・。種子 は1ミリ程度の扁平で丸いそうだが、観察はしていない。 |
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(2段左)葉の基部が白粉帯びていると見分けは容易い。 この草本は全体に白っぽく、特に見分けやすい。 (2段右)茎には稜が有る様だ。 茎や葉柄なども白粉帯びているのがわかる。 (3段)中にはチラチラと紅葉しているものもある。 (4段)花序の有る草本。茎葉は三角状卵形〜菱状卵形等が入り混じる。 葉縁の鋸歯は不揃ろいで荒い。葉柄は長い。葉の鋸歯はアカザとは 随分異なるように思う。ミナトアカザではないかと思ったが・・・・。 (5段)若葉の部分を見ると白い粉を塗した様に見える。 ミナトアカザであれば葉は鮮やかな緑色だそうだ。 (6段)花序。花被片は緑色で5個。雄蘂も5個。 雌蘂が成熟した後に、雄蘂が伸びだすそうだ。 上部につく葉は披針形で小さく、苞葉に移行している。 (7段)果実に成り全体に赤み帯び、葉も少なくなった草本。 花が終わると花被片の背面は竜骨状に膨れて 胞果を包むそうだ。今後さらに真っ赤に紅葉する。 (8段)花後花被片が閉じて、背面が膨らみ5角形に見える。 種子は1ミリ程度の扁平な丸型らしい。 (9段)葉も少なくなると見分けが付け難い |
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種別(し) 科別(あ) FLORA HOME | Last up date 07・3・10 | 03・11・12 |
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