ハルシャギク
キク科 ハルシャギク属
 
 学名 Coreopsis tinctoria 
ハルシャギクは北アメリカ西部原産の一年草〜越年草。

互生する葉は2回羽状複葉。裂片は線形で全体に無毛。ロゼットで越年するそうである。
総苞片は2列有り、外片は緑色で可也小さい。膜質の内片は大きい。
筒状花は紫褐色で両性、拡大すると花床には鱗片が確認できる。

ハルシャギク(コレオプシス)属には、キンケイギク、オオキンケイギク等があり、其の属
名の意味が凄い。果実が≪ダニに似ている≫と言うところから来ていると『山渓カラー名
鑑 園芸植物』にある。
果実の形を未だ見た事が無いので、一度観察してみたい・・・。

舌状花は黄色で、基部に褐色の蛇の目が入る。蛇の目の形が微妙に違っていたり、赤
褐色のものや今ではピンク色や赤色もある。

草丈は30〜70センチ。70センチ程度のものを多く見かける。
頭花は3〜4センチ程度。葉の形はコスモスより少し幅が広いが、細く線形に裂ける羽
状分裂。12月に撮影したものもあるが、初夏から初冬までと開花期が長い。

一年草で良く似た花に コスミディウム 学名 Cosmidium burridgeanum と言う品
種があり、見た事が有るのか無いのか、混同しているのか否かさえ、今でも判らない様
な気がする・・・・。
其の1〜其の3まで、舌状花の斑の度合いで分けてみたが、品種名があるか否かは不
明である。


*画像転載禁止*


(其の1) 舌状花基部の斑がぼやけているタイプ

ハルシャギク=04・6・10

(2段)筒状花を拡大してみた。
先端が何列しているか判り難い。
葯筒は紫褐色。柱頭は2裂している。
花床には鱗片があり、このままでは判り難い。

ハルシャギク=03・12・3



(其の2) 舌状花基部の斑がはっきりしているタイプ。

ハルシャギク=04・6・9

(2段)舌状花は両性で、伸びだしてはいるがまだ開花していない。
まだ伸び出していない中心辺りに、鱗片が確認できる。

ハルシャギク=04・6・9

(3段)総苞外片は緑色の線形で可也小型。
内片は膜質で総苞外片よりはるかに大きい。

ハルシャギク=04・6・9

(4段)葉は線形の2回羽状複葉で対生する。
茎も葉も無毛。

ハルシャギク=04・6・9



(其の3) 舌状花基部の斑が大きいタイプ。

ハルシャギク=04・6・10

(2段)蕾は膜質の内片に包まれている。
ハルシャギク=04・6・10

(3段)総苞片。
外片は小さく、内片は膜質で大きく8個確認できる。

ハルシャギク=04・6・10

(4段)線形で細い羽状複葉の葉。
ハルシャギク=04・6・10

(5段)羽状複葉の葉は対生している。
ハルシャギク=04・6・10



(其の4) ハルシャギク赤色
       舌状花はマホガニーレッド。黄色が残っていることが有る。

       品種名は特定できかねる。

ハルシャギク・マホガニー色=04・6・10


(其の5) ハルシャギク 紅桃色。
         矮性タイプで草丈は40センチ前後であった。

ハルシャギク紅桃色=05・6・24

ハルシャギク紅桃色=05・6・24

ハルシャギク紅桃色=05・6・24
(は)  FLORA  HOME Last up date 07・3・25 05・6・24


Copyright (c) 2004-2007 hananouta All Rights Reserved