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『山渓カラー名鑑 日本の樹木』によると、シナヒイラギは常緑低木で雌雄異株。チャイニーズ・ホリーと言われるとある。 『園芸植物大事典 5 小学館』によると、和名はヒイラギモチ(別名ヒイラギモドキ)でモチノキ亜属。学名は同じである。 シナヒイラギは、中国長江の中下流地域から朝鮮半島南端部にかけて分布。低木で高さは4メートルほどになる。葉は 革質で艶があり殆ど四角形をしている。若い木の葉は、5〜それ以上の刺になった歯牙があるが、成木では全縁に近 い葉先だけに棘のある葉形になる。雌雄異株と言われるが雌株でも雄蕊を生じ安く、流通している株は雌雄の別はな いと考えられる。非常に良く結実し赤く熟す。シナヒイラギは刈込に強い。生育は遅く5年で30センチ程度伸びる。花期 は4〜6月。葉腋に黄緑色の地味で目立たない小さな花が咲く。果実は1センチ弱で赤く熟す。 アメリカヒイラギ[ I. opaca ]との雑種が作られて園芸品種が多くあるそうである。 ●‘アイラ・ネルソン’[‘Ira Nelson’]=大型の葉で黄覆輪。 ●‘バーフォーディー’[‘Burfordii’]=全縁で光沢の美しい葉で、よく結実する。 出典・参考文献 ●『園芸植物大事典 5 』 小学館 ●『山渓カラー名鑑 日本の樹木』 山と渓谷社 ☆花の詩 メモ☆ 『園芸植物大事典』では、シナヒイラギという種名は掲載されていない。NET検索すると、シナヒイラギのHITは約 1400件。ヒイラギモチのHITは約5000件だった。 我が家のシナヒイラギを観察してみて、新しい木の葉には4〜5箇所に鋭い棘が有るが、古木になると殆ど葉には 棘が無くなるそうだが、確かに先端に1個有る程度で丸みの有る葉に変わる。葉は互生し、肉厚で艶の有る革質。 葉先と横の辺り上下2箇所に棘があり、触れると可也痛い!夏場は水不足からどうしても散水水不足になると、革 質の葉を裏側に少し丸めて耐えている。緑色帯びた地味で目立たない花を葉腋に束生する。花柄は2センチ。花 弁は4個。既に果実の形をした丸い子房。浅く4裂している柱頭はゼリーの様に見える。雌花には退化した雄蘂が 4本ある。雌雄異株と言う事を、当初は全く知らなかった。我が家のものは当然雌株ということだ。赤く熟す果実は 1センチ弱と大きい。果実が熟しても、黒くなった柱頭は残っている。 我が家の逸話? ♪実が大粒のアメリカンホリーを植えて、ホワイトクリスマスを迎えられるといいねぇ〜♪。そんな夢を持って平成7 年の11月に植えたこの樹だった。この瀬戸内では、偶にチラホラと雪が降る事も在るが、クリスマス時期に積もる 程降る様な事は滅多に無い。 小鳥たちには、この赤い実が相当美味しいらしい。然も大きい粒だから食べ甲斐も有る事だろう。メジロ、モズ、ヒ ヨドリ、コガラ、ウグイスも・・・・知らない小鳥が、バタバタと遣って来て啄ばむ。モチノキ科の思惑に、まんまと引掛 かった小鳥達。その光景は、とても楽しいものである。が、が、が、思いもしない騒動が起こってしまった。其の後の 糞害には参りました!木の幹、木の下、近くの花壇は最悪である。然も、ベランダの手すり、物干しざお・・・・。結局 毎年、糞害を被っている。本当に参りましたです!! 正確にはクリスマスホリーは、セイヨウヒイラギの事らしいが、この木本はアメリカンホリーだと言われて植えた筈。 ところが、葉の様子を図鑑で調べてみると、シナヒイラギ 別名ヒイラギモドキという事が判った。チョイチョイ植木屋 さん、植木屋さん・・・ったく!今ではすっかり古木になったし、気に入っているから良いけれど。2004年は、勝手に 私がホリーの刈り込みをした。拙い事に赤い実が、唯の一つも生らなかった。見事な程に赤い実が全く無い!勝手 に遣ったので刈り込む時期をちょいと誤った様だ。その後は、植木屋さんにお任せする事にした。 |
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(2段)葉腋に黄緑色の花を6個程度束生する。花柄は2センチ。 (3段)退化した雄蘂は4個。褐色に見えるのは子房。 浅く4裂している柱頭はゼリーの様に見える。 雌雄異株とされるが、雌株でも雄蕊を生じ安いと大事典にはある。 (4段)果実は1センチ程度。4裂した柱頭が残っている。 (5段)葉は長方形〜楕円形。古木になると棘は先端だけになる。 (6段)普通は上下左右に鋭い棘があるらしいが、 この葉は新しい枝に出た物。 (7段)シナヒイラギから3メートル離れた場所に新しく生えてきた若木の葉。 葉には棘が多く、或いは小鳥の置き土産で別品種の可能性も有る。 観察用として置いているが、セイヨウヒイラギに似ているように思える。 |
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種別(し) 科別(も) FLORA HOME | Last up date 07・3・11 | 自宅 |
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