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トウワタは熱帯アメリカ原産の多年草らしいが、curassavica は西インド諸島のクラサオ島を表すそうである。耐寒性はやや弱い。トウワタの名 の由来は冠毛を綿に見立てたもので、渡来は1842年。多年草であるが、園芸上では1〜2年草のようにして扱われる事が多いそうである。 トウワタの茎は直立し高さは1〜1・5メートルになる。図鑑によっては30〜200センチになる亜低木とある。全体に無毛とする図鑑と茎に粗毛 があるとする図鑑がある。切り口から乳汁が出る。葉は対生し、長楕円状披針形の長さ5〜10センチ、幅2センチ。葉質は柔らかく主脈の裏面 は顕著、葉柄は短い。花は葉腋から長い花柄の先に5〜10花散形花序につける。萼は5個、花冠は濃い橙赤色〜緋紅色で5深裂して萼ともど も大きく反り返る。副花冠は濃黄色で5裂して蕊柱を取り巻いて直立し、副花冠内側にある針状の突起が飛び出ている。蕊柱は雄蕊と雌蕊が合 体している。果実は少し曲った莢になる。莢の中には、銀白色の冠毛をつけた扁平な種子が整然と並んでいる。種子には翼がある。熟した莢は 縫合線で縦に2裂して種子を飛ばす。 出典・参考文献 ●『原色図譜 園芸植物』 浅山英一著 平凡社 ●『園芸植物大事典 1』 小学館 ●『原色園芸植物図鑑 改訂版 T 一・二年草編』 塚本洋太郎著 保育社 ☆花の詩メモ☆ アスクレピアス属の殆どの品種は多年草。トウワタも多年草と思っているが、一年草とするサイトもあるようだ。06年10月中旬。いつもお世話に なる掲示板でトウワタとヤナギトウワタについて同定の方法が議論(?)されていた。私もトウワタとヤナギトウワタ[ A. tuberosa L.]とを見事に 混同していた。慌てて訂正した。 トウワタの花茎などをカットすると白い乳液が出てくる。ヤナギトウワタと区別がなかなか付け難いが、トウワタの葉は対生し、ヤナギトウワタはや や互生するそうである。どちらも披針形の細長い葉をしている様である。花は、葉腋に長い花茎の先に散形花序につく。私は赤とオレンジ色のツ ートンカラーの花序しか見た事は無いが、オレンジ一色も有る様である。 画像の花は畑に植えてあった。8月の暑い盛りに咲いていた。トロピカルカラーの花は、畑でよく目立っていた。大きさは70〜80センチ程だった ろうか。9月初旬には細長い果実を2〜3個つけていた。弾け方は、内側が筋に沿って口をあける様である。中には長い絹毛をつけた茶色い扁 平な種子が整然と並んでいた。其の姿にも感心してしまう。種子の並び方はガガイモと似ているが、果実の形はブルースター やタチカモメヅル 等とそっくりである。一寸触ると中から種子がふわふわっと飛び出してきた。それも又とても綺麗であった。 |
*画像転載禁止*
(2段)花は両性の合弁花。大きく反り返っている赤い花弁状に見えるのは花冠 。 黄色で直立している部分は副花冠。副花冠から黄色の細いものが飛び出ている。 蕾をみると萼が副花冠の下に見える。*画像にジャギーが起きて見難い・・・・。 (3段)細長い先の尖った果実の形は、ブルースター等と流石にそっくりである。 果実の内側の筋に沿って2裂する。種子には翼があり、整然と瓦重ね状になっている。 *葉は細く感じていたが完全に対生している。ヤナギトウワタとの見分けるポイントらしい。 (4段)果実を一寸悪戯してみた。ふわふわ〜っと、2〜3センチの白い絹毛が広がって、 茶褐色の扁平な果実が飛び出した。 |
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種別(と) 科別(か) FLORA HOME | Last up date 06・11・3 | 広島県 |
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