サボンソウ
ナデシコ科 サポナリア属
 別名 サポナリア、 ソープワート
学名 Saponaria officinalis
サボンソウはヨーロッパ、中央アジア原産の多年草。

対生する葉は、長楕円状で先端は尖り3脈が目立つ。
花はナデシコに良く似た5弁花。萼筒が長く先は5裂。披針形の苞葉があ
る。花色は白色、淡い桃色等が有り、八重咲き品も有る。


一重の花を沢山咲かせた70センチ程の草本が、畑の入り口に沢山あった。
根っこは石鹸成分を含むそうだが、有毒でもあると言う記述のサイトもある。
また根っこや葉を煎じると、良質の石鹸が出来るとも・・・。

初めて見た時ナデシコと思った。同属とは言えすっかり混乱したものだ。然
も、名前を調べている際も≪サポナリア≫と言う名前で混乱した事がある。
同じナデシコ科の≪ドウカンソウ≫も、そう呼ばれている様だからである。
名前を全く知らない時は、頭もカチカチで混乱してしまい参ってしまう。生育
の状態も過程も全く知らない訳であるから、図鑑を持ちながら迷うのである。

今では色々知る様になり、違いが冷静に判断できる様に成ったが、初心者
は混乱してしまう・・・。

八重咲き品より一重の方が、観賞価値がある様に個人的には感じる。観賞
用として花壇や畑で偶に見かける。


*画像転載禁止*


サボンソウ=04・6・13


サボンソウ

(1段)長い萼筒がある。花弁は5個。雄蕊は長短10個有る。
雄蕊が花粉を出した後、受精すると2個の花柱が伸びて飛び出る。

サボンソウ=04・6・13

(2段)萼筒は長く先端は5裂。基部に苞葉が有る。
サボンソウ=04・6・13

(3段)葉は対生。長楕円状〜楕円状披針形。
先端は尖り、3脈が目立つ。

サボンソウ=04・6・13




淡い桃色品は綺麗である。
雄蕊の葯は落ちて長い2個の柱頭が飛び出している。

サボンソウ・ピンク=05・6・24



サボンソウ八重

(1段)細い花弁が幾重もあり、ボサボサして見える。
サボンソウ八重=04・6・14

(2段)萼筒は太く短い。
サボンソウ八重=03・10・19

(3段)終わった花の様子。
花弁や蕊の基部は線形で細いようである。

サボンソウ八重=04・6・14

(4段)葉はサボンソウと特別変わらない。
これは真上から見たもの。整然と十字対生している。

サボンソウ八重=04・6・14

(5段)10月中旬。
枯れた茎は木化している。

サボンソウ八重=03・10・19
(さ)  FLORA  HOME Last up date 07・4・16 05・6・24


Copyright (c) 2004-2007 hananouta All Rights Reserved