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オオニシキソウは、北アメリカ原産の帰化植物で一年草である。以前はオオニシキソウの学名は[E. maculata L. ] が 充てられていたそうであるが、これはコニシキソウの学名で、広く誤用されたそうである。 ニシキソウ属は杯状花序をもち枝や葉を傷つけると白い乳液を出す。此のことからトウダイグサ属に含める場合もあるそ うである。しかし、茎は斜上または匍匍し、葉は対生している点、杯状花序の腺体はエプロン状の付属体がある点、種子 にへそが無い事等が特徴であり、トウダイグサ属には腺体に付属体が無い点など異なるそうだ。 オオニシキソウの茎は、直立または斜めに立ち、高さは20〜60センチと結構草丈がある。紅色を帯びており、枝も多い。 茎の上側だけに微小な毛がある。葉は長さ1・5〜3.5センチ、幅6〜12ミリ、表面は青緑色、裏面は白緑色をしている。 殆ど無毛の葉は長楕円形で縁には細かい鋸歯がある。花序は枝の分岐点に疎らにつく。花序の腺体は4個あり緑色をし ている。各腺体には白色〜赤色帯びた花弁の様な付属体がある。果実は横から見ると三角状卵形、上から見ると正三角 形をしている。果実の長さは1・8〜2ミリ程で無毛。花柱は3個ありそれぞれが中部まで2裂している。種子は卵形で極鈍 い稜があり、表面に微かに横皴があるそうだ。花期は夏から秋ごろである。 出典・参考文献 ●『広島県植物誌 』 中国新聞社 ●『神奈川県植物誌 2001 』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ●『山渓ハンディ図鑑 1 野に咲く花』 山と渓谷社 ●『原色日本の帰化植物図鑑』 長田武正 保育社 ●『日本の帰化植物』 清水建美 平凡社 ☆花の詩メモ☆ 学名はトウダイグサ属とする場合[Euphorbia nutans] 然し、『広島県植物誌』では、[Euphorbia maculata ]とあるが、 当サイトでは『神奈川県植物誌』を出典とし、ニシキソウ属としている。 葉は2〜3センチの長楕円形で歪な形をしている。葉縁にはまばらに鋸歯があり、花序は葉腋から出る枝の先にまばらに ついている。小さな白い花弁と思っていたが、花弁ではなくエプロン状の付属体だそうだ。杯状花序の腺体が発達して、花 弁の様に見えると言うことだ。刮ハには毛は無いのは肉眼でも良くわかる。茎には上側にのみ細毛があるそうだが、全く 観察していない。草抜き等で茎が途中切れたりすると、白い乳液が出てくる。乳液のついた指などがネバ付き黒っぽい汚 れになり、以外に落ちにくい・・・。コニシキソウ属全体に共通している。 自宅前の土手の側溝に沿って、5月ごろには毎年生えてきていたが、最近ではシルバー人材協会に委託して草刈業務を して頂いているおかげで、ツユクサと同様殆ど目にする機会が無くなったと言って良いほどである。斜上して30〜50セン チ程になるのは知っている。ニシキソウ属の中では、コニシキソウ同様に素人目で十分見分け易い。いつでも撮影できる と思い、ついつい手抜きをして、全くと言って良いほど観察をしていなかった・・・・。葉には赤褐色の斑紋が有るものや無い もの、同個体でもいえるようである。 |
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(2段)手袋の白いシリコンと隙間は2ミリ。果実の大きさがわかる。 (3段)葉の表面は明るい緑色。この個体は赤褐色の斑紋が確認できなかった。 葉縁の鋸歯を拡大すると、のこぎりの様に鋭いが触っても痛くはない・・・。 (4段)葉は対生している。僅かに葉柄がある。 (5段)葉の基部は左右対称では無く歪な形をしている。 裏面は白っぽい。葉の基部あたりには長い毛があるのが見える。 (6段)基部近くの葉縁には長い毛が確認できる。 黒点の様な斑点がところどころに見えるがなんだろう? (7段)茎の下面。特別観察していなかったが、上面に毛があるのが確認できる。
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