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クサネムは、水田や湿地、川のほとり等に生える一年草。茎の高さは５０～１２０センチになり、上部の茎は中空になる。茎にはいぼ状の基盤の ついた毛が疎らにある。葉は４０～６０の小葉をつけ偶数状複葉となる。小葉は狭長楕円形で先は円頭、葉裏は白色帯びる。葉に触るとゆっくり と閉じる。花期は８～１０月。淡い黄色で１センチ程の花を、疎らな総状花序につける。萼は５ミリほどで基部近くまで２深裂する。托葉状の苞があ り、萼の基部には緑色の小苞がある。豆果は無毛で果皮はコルク質で水に浮く。莢の側面中央に、いぼの様な皺がある。４～８個の小節果から なり、長さは３～４センチ、熟すと節で分離する。クサネムによく似たアメリカクサネム[ A. virginica (L.) Britton]は、果実のない時期はクサネムと 混同しやすいそうだ。 ■クサネム＝葉の長さが５～８センチ、小葉は１０～１５ミリ、小葉の柄は０・１ミリ以下で無柄にみえる。 ■アメリカクサネム＝葉の長さが１０センチ以上あり、小葉は１～２５ミリ、葉の中部より基部につく小葉は１ミリの柄がある。茎上部に粗い毛があ る。基盤のある毛が豆果や若い枝に多く見られる。花は淡い黄色花で時に帯赤色花。 ■エダウチクサネム[Ａ americana L.]＝小葉の幅が１～２ミリで、花が淡い桃色。 出典・参考文献 ●『日本の野生植物 Ⅱ 草本 離弁花類』 平凡社 ●『日本の帰化植物』 清水建夫著 平凡社 ●『原色日本植物図鑑 草本編Ⅱ 離弁花類』 北村四郎・ 村田源 共著 保育社 ●『神奈川県植物誌 ２００１』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ☆花の詩メモ☆ 草ぼうぼうの休耕田の真ん中に、一際高い草本が数株生えているのを見たのが初見だった。その後はあちこち、水田の縁や溝の近くで見かける 事が多い。河川敷に群生している場所ある。１センチ前後の大きさの花。黄色の旗弁には橙色の脈と基部に同じ色の斑紋がある。葉は偶数羽状 複葉で、細い線状の小葉を触るとゆっくりと葉を閉じる。茎のいぼ状の基盤を持った毛の様子については観察していなかったので、何れ調べてみ る。果実については、豆果は熟れてくると節で分離して落ち、果皮はコルク質で水に浮くそうだ。植物の仕組み、神秘さには驚くばかりである。 しかし、私は２～３か所で出会ったが背べ手クサネムのつもりで撮影していて、全く小葉の柄についての観察が出来ていなかった。若しかするとア メリカクサネムにも見えてきた・・・・。写真の洗い直しが必要かもしれないと思い調べてみたが、クサネムで良いようである。 |
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