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オオベンケイソウは中国、朝鮮原産で、明治中期に渡来した。冬は枯れるが、地下には肥大した茎があり、そこから毎年花茎 を出すそうである。葉は対生か3輪生し葉柄は無く多肉質である。葉の長さは7〜13センチ程、幅5〜8センチ程、縁に少し波 状の鋸歯がある。花茎も葉も白粉帯びて緑白色をしている。茎は直立して30〜70センチ程になり分枝はしない。葉は卵形ま たは狭卵形、扁平で先は少し尖り、縁に少数の波状鋸歯がある。花期は8〜9月。淡い紅紫色の花を咲かせる。裂開直前の 葯は赤褐色をしている。雄蕊は花弁より長い。 ●花色が深紅色の園芸種に[‘Variegatum’]があるそうである。 『園芸植物大事典 4小学館』によると、ヒロテレフィウムの和名はムラサキベンケイソウ属で属名の由来は、ギリシャ語のHyle 森の意味と telephion ベンケイソウの意味に由来し、本属の植物が例外的に森の中に生えるという事に因むそうである。この 属名は古くはTelphium と呼ばれていたそうであるが、既にナデシコ科の属名に充てられており本属では使用できないという事 からHylotelephium と命名されたそうである。 出典・参考文献 ●『広島県植物誌』 中国新聞社 ●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ●『園芸植物大事典 4』 小学館 ☆花の詩メモ☆ オオベンケイソウは多肉植物らしく、葉は肉厚である。葉の大きさも大きい。中国や朝鮮原産の多年草らしい。地下に大きな茎 があるそうであるが、鉢で栽培されているもの以外は見たことはない。高さは50センチ程度あった。知人は野菜畑の隅に露地 植えにしている。相当な耐寒性のある植物のようである。散形花序は14〜5センチもあり、開花すれば可也豪華である。蕾の 時は緑白色で濃い紅色の花が咲くとは思えないが、開花した花色は心皮が濃い紅色で奇麗である。雄蘂は花弁より可也長い。 『園芸植物大事典4』に園芸に利用されるのは、狭義のムラサキベンケイソウ[H. telephium (L.) H. Ohba ssp. teleph- ium] 異名[H. purpureum (L.) Holub、 Sedum purpureum L.] とある。掲載画像や解説による特徴などオオベンケイソウとど の様に違うのか区別できない・・・・。若しかするとここで掲載の画像のものはこちらの品種ということもあり得るかも知れないの ではとも考えたが、葉の大きさに関して葉縁には多数の低い鋸歯があり、長さは3〜8センチ、幅は1・2〜3・5センチで鈍頭と あるのでこのあたりで区別出来そうである。 いつもお世話になる@植物園にようこその掲示板で、葉が対生していればベンケイソウ[H. erythrostictum ]で、輪生している ものがオオベンケイソウであると言われていたが、ベンケイソウとは草姿は随分異なるように思うだが・・・・。私の勉強不足?? 対生する葉という事で、アオベンケイ[ H. viride ]がある。葉は長楕円形で粉白色帯びているそうである。花は黄緑色らしいが、 ブナなどの幹に着生すると『神奈川県植物誌 2001』にある。『広島県植物誌』によれば、アオベンケイに関しては広島県でも 分布域がある様だ。 |
*画像転載禁止*
(2段)知人が畑の一角に露地植えしているものをネット越しに撮影した。 1段目の画像は、其の後17日目の撮影。 葉は対生か輪生かは全く観察していない・・・。 (3段)花序は大型で素晴らしい。綺麗であった。 (4段)花は5数性。葯はすでに弾けて全て淡い黄色。
(1段)まだ開花前の様子。蕾だが花序が14〜5センチもあり豪華。 開花したものは見ていないが2週間後には開花しただろうと想像だけする・・・。 (2段)葉は5〜6センチの楕円型で扁平で鈍頭。 葉縁には緩い波状の鋸歯がある。葉は対生または輪生となる。 |
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