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コブシは、本州中部地方南西部に自生するそうであるが限られた地域のみの自生らしい。日当たりのよい湿地に生える落葉 小高木または低木。観賞用に庭などに植えられ園芸的にはよく知られている。5メートル程になる。若い枝には真綿のような 毛が密生している。花期は3〜4月頃。葉の展開する前に咲く。花径は7〜10センチ程で、淡い紅色か白色で花弁の背面が 紅色を帯びている。花弁の先端あたりや縁は多少波打っている様に見える。花被片は12〜18枚程で、花弁は狭倒披針形 で先端は鈍頭。長さは4センチほど。萼と花弁の区別が無いそうである。雄蕊も雌蕊も螺旋状に並び、線形の雄蕊は無毛で 多数あるが一部のものしか成熟しないそうである。花糸は短かいらしいが確かめていない。花托は長さ3センチ程で集合果は 赤く熟して3〜7センチ。垂れさがって成熟するそうだ。袋果には其々1個の赤い種子があるそうだ。葉は長楕円形または倒披 針形で互生、長さは5〜10センチ。幅は1〜3センチ。葉先は鈍頭か円頭で葉縁は波打っているようだ。基部は楔形で表面は 無毛、裏面は淡い緑色。若い葉は脈上毛があるそうだ。葉柄は長さ0・2〜0・5センチ程で有毛とある。 変種のベニコブシ[var. keiskei] がある。 出典・参考図書 ●『日本の野生植物 木本 T 裸子植物』 平凡社 ●『山渓カラー名鑑 日本の樹木』 山と渓谷社 ●『樹木大図鑑』 北隆館 ☆花の詩・メモ☆ 近所の農具舎のある畑に植えてあった。まだ70センチほどの樹高であったが、立派に花をつけている。タムシバやコブシより 花弁が細く沢山ある。咲き始めは綺麗と感じる。袋果をみたいとは思うが、生長する前に落下するのか、取り去られているのか なかなか見られない。葉についても観察したつもりでいたが、いざ画像チェックをしてみると、裏面等の様子を全く撮影していな かった。 |
*画像転載禁止*
(2段)花弁の裏側に淡い紅色のあるタイプ。 花被片は12〜18枚。萼片との区別がないそうである。 (3段左)雄蕊は多数あり、花糸は短い。まだ葯は見られない。 (3段右)花托は3センチ程度。緑の部分は次第に膨れて果実に。 (4段左)小さな冬芽は10月3日の様子。葉がまだ沢山ある。 (4段右)冬芽が大きくなってきた2月24日の様子。 (5段左)花芽が大きくなってきた3月23日の様子。 (5段右)葉の展開前に開花してきた3月25日の様子。 (6段上)若い枝には毛が密生している。 (6段下)古い枝は白っぽい粉をふいて見える。 毛が見られない。皮目が目立つ。 (7段左)葉芽の様子。葉が見え始めている。 (7段右)葉裏の毛が見える。 (8段)葉表。葉縁はわずかに波打つ。 長楕円形または倒披針形。長さ5〜10センチ。幅1〜3センチ。 先は鈍頭か円頭。 (9段左)葉表の様子。 (9段右)葉柄は短く、毛がある。 (10段)葉の様子。 6月でもきれいな花が1〜2輪咲いていた。 |
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種別(し) 科別(も) FLORA HOME | Last up date 08・8・14 | 07・5・21 |
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