フォザギラ・マヨル
マンサク科 シロバナマンサク属
 シロバナマンサク・マヨル
学名 Fothergilla major (Sims) Lodd.

フォザギラ属は北アメリカ東部に2〜5種分布する落葉低木。フォザギラ属の和名はシロバナマンサク属。属名はアメリカ
の植物収集家のフォザギルに因むそうである。葉は単葉で互生、楕円形で上部の葉縁に欠刻が多い。花はふつうは葉に
先立って開花、穂状花序につく。萼は4〜7裂。花弁はない。雄蕊は15〜24個。先端が太くなった白色の花糸が目立つ。
子房は2室。果実は堅い刮ハで嘴状突起がある。紅葉、黄葉が美しいそうである。

フォザギルには、下記のような品種があるがフォザギラは耐寒性に優れ、乾燥地にも耐える強健樹とのことである。
●フォザギラ・マヨル
  北アメリカジョージア原産。3メートルになる。モンティコラ程枝が開張しない。葉は10センチ。光沢がある。花は葉と同
  時に展開。花序は5センチ、モンティコラより短い。

●フォザギラ・モンティコラ[
F. monticola Ashe]
  北アメリカノースカロライナ〜アラバマに分布。高さ1・5メートルになり枝を拡げる。葉は10センチ。葉縁に粗い鋸歯が
  ある。花は葉と同時に展開。[
F. major ]に含める見解もあるそうだ。

●フォザギラ・ガーデニー[ 
F. gardenii J. Murr.]
  種名は植物学者のガーデニーに因むそうだ。北アメリカバージニア・ジョージア・アラバマに分布。葉は長さ5〜6センチ。
  倒卵形〜長楕円形。基部は丸い楔形。マヨルより全体に小さく、花は開葉前に開花する。

●フォザギラ・パルウィフォリア[ 
F. parvifolia Kearn.] 
  北アメリカノースカロライナ〜フロリダまで分布。高さは50センチ。葉は円形〜卵形。基部は心臓形。長さは5〜6セン
  チ。葉裏には灰色毛が生える。




『園芸植物大事典 4 小学館』




☆花の詩メモ☆

シロバナマンサクとして掲載していたが、手持ちの図鑑には、シロバナマンサクを属名にはしているが和名として掲載され
ていない、また別名の掲載もないのでフォザギル・マヨルに訂正することにした。
実は、画像の品種がフォザギル・マヨルなのかフォザギル・モンティコラなのか不安であるが、モンティコラはマヨルに含む
意見もあるとしているので、マヨルとして掲載することにした。またパルウィフォリア以外の葉裏について毛があることに触
れられていない点も不安材料。



*画像転載禁止*




シロバナマンサク=04・4・17
花は葉と同時に展開している。




(2段)萼は4〜7裂。花弁はない。雄蕊は15〜24個。
先端が太くなった白色の花糸が目立つ。

シロバナマンサク=04・4・17

(3段左)穂状花序についた蕾の様子。この時点で葉も展開している。
(3段右)丸い花序に見えたが花軸は確かにみえる。

シロバナマンサク=04・4・17

(4段左)果実の様子。
(4段右)子房は2室。果実は堅い刮ハで嘴状突起がある

シロバナマンサク=07・6・12





(5段)葉は光沢がある単葉で互生。
楕円形で上部の葉縁に欠刻、粗い鋸歯が多い。

シロバナマンサク=07・6・12

(6段)葉表には毛がある。
シロバナマンサク=07・6・12

(7段)葉裏には毛がある。葉裏は白く見える。
シロバナマンサク=07・6・12

(8段左)葉表の拡大
(8段右)葉裏の拡大

シロバナマンサク=07・6・12
種別(ふ)  科別(ま) FLORA  HOME Last up date 08・7・27 岡山県






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