シロミミナグサ
ナデシコ科 ミミナグサ属
 
学名 Cerastium tomentosum L.
 英名は Snow-in-summer

シロミミナグサはイタリア・アペニン山脈中部から南部、シシリー島にかけて分布。乾燥地に生える多年草。全草
白色の毛に覆われている。高さは15〜25センチ。地下茎を伸ばしてしマット状になる。葉は長さ10〜30ミリの
披針形。葉縁は僅かに裏側に巻いている。花は白色で2・5センチ。開花期は5〜6月。日本には1896年に渡
来。『園芸植物大事典 2 小学館』によると、変種のケラスティウム・トメントスム・コルムナエ[
var. columna-
 e
(Ten.) Arcang. 異名 C. columnae Ten.]も栽培されているとある。掲載されている画像を見る絵合わせで
は花弁がシロミミナグサより細く、花の大きさをシロミミナグサと同じぐらいと仮定すると、葉はかなり小さい様に
思える。


ミミナグサ属には全世界に70種あるそうである。日本ではミミナグサ[
C. holosteoides Fries var. hallais-
 anense
(Nakai) Mizushima
]など6種が自生する。有毛で1〜2年草または多年草である。葉は対生する。
花は白色で頂生の2出集散花序となるそうだ。萼片と花弁は同数で普通は5個。花弁の先端は凹むか2裂する。
雄蕊は10個以下。子房は1室、花柱はふつう5個ある。果実は円柱形の刮ハとなり種子は円腎形で小突起があ
る。ケラスティウム属の和名はミミナグサ属。属名はギリシャ語の keras =角に由来するそうで、刮ハの多くは角
状突起があることに因むようである。ロックガーデンやグランドカバーに用いられるそうだ。


出典・参考図書
● 『園芸植物大事典 2』 小学館
● 『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館



*画像転載禁止*



シロミミナグサ=04・4・20






(2段)花弁の先端が2裂している。
雄蕊は10個。花柱は5個。花は2・5センチ程度。

シロミミナグサ=04・4・20

(3段)蕾。萼片は通常5個。葉は対生。
全株白色の毛に覆われている。

シロミミナグサ=04・4・20
種別(し) 科別(な) FLORA  HOME Last up date 08・8・17 広島県






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