リモニウム
イソマツ科 イソマツ属
 園芸名 スターチス
学名 下記掲載

リモニウムの和名はハナハマサジ。葉はロゼット状につき互生しているそうだ。葉縁は羽状中裂か全縁。花は花茎が抽だいして開花。
するそうである。多数の小さな花がつく。花茎はよく分枝して花序を作り、分枝部は緑色の鱗状で縁は毛がある苞に囲まれる。萼はカ
ラフルな色の膜質で、質はまるでペーパーフラワーの様にさえ見える、しぼがあり筒状漏斗型、基部に5〜10肋があるそうだ。花弁は
白色で5個あるが基部で合着しているそうだ。雄蕊は5個、それぞれの花弁の基部にある。子房は1室。刮ハは宿存する萼に包まれる
そうだ。多年草として栽培される殆どが耐寒性があるそうである。花壇に植えたり、切り花、鉢物、ドライフラワーに用いられる。旧属名
のスターチスと呼ぶことが多いが、植物学的には異質な複数の分類群を含んだ名前であり、スターチスは用いられないそうである。

属名はギリシャ語の leimon=草原の意味に由来するそうである。リモニウム属の和名はイソマツ属。大陸に広く分布し300種もある
そうだが、其の内の殆どが多年草らしい。低木や一年草もあるそうだ。


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 5』 小学館
●『原色園芸植物図鑑 改訂版 T 一・二年草編』 塚本洋太郎著 保育社




☆花の詩メモ☆


リモニウムまたはスターチスと言えばハナハマサジをさすほどの代表格だそうであるが、ハマサジという和名は全く知らなかった。こ
の属を完成するにあたり初めて、和名のハナハマサジや、シュッコンスターチスと呼ばれる和名タイワンハマサジを知った。撮影した
のは数か所であるが、今でもスターチスと言われていた。




*画像転載禁止*



●ハナハマサジ
      学名 
Limonium sinuatum (L.) Mill.
   異名 Statice sinuata L.

『園芸植物大事典 5 小学館』によると、ハナハマサジはリモニウム属の代表的な種。半耐
寒性の多年草。園芸上では一年草扱い。切り花、花壇用に栽培される。草丈60〜90センチ、
株全体に粗毛がある。葉は根出し、羽状中裂、長さは20センチぐらいで縁が波打つ。花茎
は2叉分裂して散房状に偏側性の集散花序。全体で複合花序を形成する。小花序は3〜5。
萼は漏斗状で上部が浅く5裂し、青紫、桃、黄色、白などある。花冠は白か黄色。萼より長い。
花茎の分枝部には3個の線形の苞がつく。花茎には3〜5列の翼がつく。開花期は5〜6月、
開花は花茎が次々と抽大して開花期が長い。切り花をドライフラワーに用いるとある。
日本には1925年ころに渡来、地中海沿岸原産とある。


ハナハマサジ=04・6・7








(2段)カラフルな萼は膜質で浅く5裂した筒状漏斗型、まるでペーパーフラワーの様にみえる。
基部に5〜10肋があるそうだ。白い部分が花弁、5個あるが基部で合生。

ハナハマサジ=04・5・27

(3段)花茎の分枝部には3個の線形の苞がある。
ハナハマサジ=04・5・27

(4段左)葉は毛がある。根出し、羽状中裂、長さは20センチぐらいで縁が波打つ。
(4段右)株全体に粗毛がある。花茎には3〜5列の翼がつく。
花序の分枝部分の基部にある緑色の萼片と思っていたが、鱗状の苞がある。

ハナハマサジ=03・8・27ハナハマサジ=03・8・27





ハナハマサジ=04・5・27ハナハマサジ白花=04・5・27

ハナハマサジ赤紫=04・5・27ハナハマサジ紫=04・5・27





●タイワンハマサジ
      学名 Limonium sinense
(Girard) O. Kuntze   異名 Statice sinensis Girard

『園芸植物大事典 5 小学館』によると、タイワンハマサジは台湾原産。耐寒多年草で切り花や
花壇に用いられるそうである。草丈は30〜50センチ、株全体に無毛。葉は根出し倒卵形で長さは
10〜20センチで無柄。花茎は叉状に分枝し円錐花序につく。萼は筒状で白色、花冠は黄色
で萼より長い。開花期は6〜7月。1925年ころに渡来したそうである。


タイワンハマサジ=04・5・19







(2段)萼は筒状で白色、花冠は黄色で萼より長い。
タイワンハマサジ=04・5・19

(3段)葉は根出し倒卵形で長さは10〜20センチで無柄。
株全体が無毛とあるが、短毛があるのが気になる・・・・。

タイワンハマサジ=04・5・19
種名(た)  種名(は)  科名(い) FLORA  HOME
Last up date 08・9・27 広島県






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