スズコナリヒラ
イネ科 トウチク属
別名 シマトウチク
学名 Sinobambusa tootsik f. albostriata Muroi
 異名 S. tootsik ‘Suzukonarihira’

スズコナリヒラは、 トウチク [S. tootsik Makino] の葉に黄色や白色の縦縞が出るもので、庭に植えてあるものをよく見掛ける。
トウチクはタケ類の中でいちばん節間が長く60~80センチもあるそうである。『園芸植物大事典 3 小学館』
によると、スズコナリ
ヒラ
は葉身に多数の白条のある美しいトウチクであるが、ナリヒラダケの白条品とは別種のようである。大事典にはシマトウチク
の文字は見当たらない。

トウチク属はイネ科、東アジアに3種あるそうだ。地下茎は長く横走りするそうだ。稈は直立し高8~13メートにもなるらしい、無毛
で若い時は節に粗毛があるそうだが、『園芸植物大事典 3 小学館』によると、大きいものは黒褐色の毛が密生し、稈鞘(竹の皮)
の背側基部にも長い黒毛が有るとある。節は2輪状で高く、それを利用して段に仕上げてあるのを見かける。竹の皮は脱落性であ
るが、中央が離れにくく縁が内側に巻いた状態で下に垂れるそうだ。質は薄く背側一面に粗毛があり縁にも粗毛があるそうだ。葉
耳は発達し5~20ミリ、肩毛は20ミリ程、その縁から15~20本開出するそうだ。枝は縁から数本出て伸長する。花穂は節に群
がって付き小穂は細長く、小軸には短毛があるそうだ。雄蕊は3、子房は無毛、花柱は極短く柱頭は3個とあるそうである。

シノバンブサの和名はトウチク属。属名はギリシャ語のsinaiまたはラテンゴのsinae=中国の意味とホウライチク属Bumbusaに由
来するそうである。



出典・参考図書・その他
●『日本の野生植物 木本Ⅱ 被子植物』 平凡社
●『山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物』 山と渓谷社
●『園芸植物大事典 3』 小学館
●米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),




☆花の詩メモ☆


NET検索をしてみると、
『YList』では和名スズコナリヒラ 別名 シマトウチクとなっている。シマトウチクとして掲載していたが、訂正
しスズコナリヒラとした。
畑の隅に植えてあった。高さは1メートルほどでまだ稈は細く1センチ程度のひょろひょろだった。節から枝が
数本立ちあがり、さらに分枝して結構茂っていた。白にも淡い黄色にも見える条斑と緑色の縞模様が綺麗であった。



*画像転載禁止*


スズコナリヒラ・白縞

スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16






(2段)稈は1センチ程度の大きさであったが肩毛は良く目立つ。
葉身は結構大きく15~16センチあった。
葉色は、緑色と白条斑が爽やかで美しいと感じた

スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16

(3段)節は二輪状。粗毛があるそうだが確認できない。筍の皮はすでに落下して無い。
スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16

(4段)節に数個の枝が付き基部から更に分枝している。
スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16

(5段)肩毛は長く目立つ。葉耳は発達している。
葉舌は低いそうであるが確認していない。

スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16

(6段)1段目の画像のものを反対側から撮影したもの。
全体にひょろひょろで、安定な形に生えていた。
手入れはされていない。葉裏が白っぽく見えるのは毛があるからだが
やはり観察できていない・・・・。

スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16



 
(7段)若い株が2~3本生えていた。肩毛は良く目立つ。
スズコナリヒラ白条斑=撮影03・12・16



スズコナリヒラ・黄縞

(1段)住宅街の一角で、ブロック塀の内側に植栽されている黄条斑のもの。
全体に黄緑色に見える。節間が長く、節から出た枝は段になり特徴がよくわかる。

スズコナリヒラ黄条斑=撮影05・7・7
種別(す) 科別(い) FLORA  HOME Last update 09.2.24 広島県







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