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シバは、日本全土の丘陵地、草原、山野に自生する。芝生として栽培される多年草である。地下に長い根茎があり、 節部から地表に稈を出す。稈の高さは5〜15センチ、葉身は3〜10センチ、幅2〜6ミリ程である。葉舌はなく葉鞘 の口部分に長毛がある。総状花序は3〜5センチ、小穂は歪んだ卵形で長さは3ミリ内外。1小花からなり光沢があ る。頴は第2苞頴と護頴のみで、他は退化して消失している。第2苞頴は革質で硬く、光沢があり5脈、背側で強く折 れ曲がって護頴を抱いている。護頴は第2苞頴より短く質も薄く1脈がある、中央脈を境に背は竜骨状になっている。 葯は1・5ミリの長さ。開花期は5〜6月。芝生に利用される。他の芝には ●コウシュンシバ(別名 ハリシバ)[Z. matrella (L.) Merr.]=シバとおなじ地下に長い根茎がある。シバより葉が より狭く縦に折りたたまれている。花序は3ミリ以下。小穂は緑色〜白色帯ている。日本では琉球にあるそうだ。 ●コウライシバ[Z. pacifica (Goudswaard) M.Hotta & S.Kuroki 異名Z.tenuifolia willd. et Trin.] =地表に 匍匐枝がある。地下に根茎を伸ばしている場合でも地表すれすれに這う。花序はシバやコウシュンシバより狭く 葉が多く、内側に巻き糸状になるそうだ。小穂は1ミリ未満。 出典・参考図書 ●『日本イネ科植物図譜 長田武正』 平凡社 ●『山渓ハンディ図鑑 1 野に咲く花』 山と渓谷社 ●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ☆花の詩 メモ☆ 町内に入る土手の一角に、ほんの30センチほどの広さに生えていた。丈は15〜20センチで、肉眼では花序の部 分は黒く見えたが、こうして写真で見ると褐色に見える。葉鞘や葉の観察はしていない。芝生に使用した代表種らし い、我が家も家を新築した際に青々とした芝生に憧れて高麗芝を敷き詰めたが、夏の盛りの芝刈りが苦になってき た。手入れが疎かになり一寸刈り込みが遅れてしまうと、シバが伸びすぎて刈り込んだ時に白くなってしまう。結局、 何年か後には、全部剥がしてしまった。 |
*画像転載禁止*
(2)小穂の様子。画像の焦点が甘くわかりにくいが・・・。 この小穂はすでに雄性期。褐色の部分は第2苞頴、小花を抱いている。 この褐色の部分には5脈があるが画像からは分かりにくい。 中心の脈を境に竜骨になっているのがわかる。ぶらぶらしているのは葯。 |
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種別(し) 科別(い) FLORA HOME | Last up date 08・8・17 | 広島県 |
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