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シナダレスズメガヤは路傍や道路の法面に生える。砂防用に植えられ広く野生化している多年草で、大株となり高 さ60〜120センチになるそうだ。葉身の長さは40〜60センチ、幅1.5〜2ミリ。葉は乾くと上面に巻き込んでざら つく。細い葉身が弓状に枝垂れる姿が特徴的である。葉鞘は普通無毛で口部に長毛があるそうだ。花期は夏〜秋。 花序は20〜30センチの長い円錐花序になる。小穂が鉛色で紫帯びるが、離れてみると黒っぽく見える。花序の枝 半ばから先に小穂を付け、花序枝の分岐点に白い長毛が生えるそうだが、私が撮影した花序枝には長い毛が見ら れない。『日本イネ科植物図譜 平凡社』によると、セイタカカゼクサ、タレスズメガヤの日本名があるとあるが、英 名のウィーピング・ラブグラスの方が通りがよいとある。南アフリカ原産。日本には戦後、道路の法面に用いられ今 ではこれを見ない場所が無い程に広がっているとある。また染色体数は20−80。42、63など異数体もあり多型 であり、そのため書物の記載にずれが目立つともある。『神奈川県植物誌 2001』によると、可也多型で径質や 生態によりいくつかの系統に分けるべきかもしれないとある。属名はカゼクサ属とある。学名・属名の出典とした。 出典・参考図書 ●『日本の帰化植物 清水建美』 平凡社 ●『日本イネ科植物図譜 長田武正 』 平凡社 ●『原色日本帰化植物図鑑 長田武正』 保育社 ●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ☆花の詩 メモ☆ 我々一般のものには、染色体数などについては全く判らないが、出典とする図鑑によっては、解説も異なる事も異 ではないという事になる。この草本は、福山から北に向かう中央分離帯に沿って、まるで植えたかのように生えてい る。町内の北のはずれにある鉄塔の設置してある法面にも植えこんである。葉が細い上に巻いているのですごく繊 細に見える。 |
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(2段)花序は紫色っぽい灰緑色。目視では花序は褐色に見える。 (3段)葉は1.5〜2ミリ。乾くと上面に巻きこむ。 葉身が長く弓なりに地面に垂れ下がっている。 (4段)小穂の様子。褐色に見えるのは葯。柱頭は白いブラシ状のもの。 (5段左)花序の枝2個のもの。分岐点に軟毛がみえない・・・・。 (5段右)花序の枝が半輪生状に4本は確認できる。 (4段)葉は乾燥すると両端が上面に巻き込んで細くなる。 まだ大株になっていない株。 (5段)町内の裏山にある高圧線の鉄塔設置法面に植えてある大株。 この様な状態のものを道路の側道などあちこちで見かける。 (6段)葉の拡大。 |
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Last up date 08・6・30 | 広島県 |
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