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タチスズメノヒエは荒れ地に生える多年草の帰化植物。南米の原産。日本では戦後間もなく北九州で発見されたが現在では関東以西では普通 にみられる。牧草に利用されるが、シマスズメノヒエほど良質ではないそうである。タチスズメノヒエは太い稈が密に束成、高さは70〜150セン チになり無毛で直立する。葉身の長さは10〜40センチ、幅5〜15ミリ、葉縁は微細な鋸歯がありざらつくと感じた。上の方の葉鞘は鞘の口部 だけに長毛があるが他は無毛である。下の方の葉鞘には開出した硬い毛が疎らに生える。葉舌の高さは2〜4ミリ、上の端は切形になっている。 花序はほぼ直立している。長さ10〜40センチの中軸に10〜20本の総をつける。総の長さは4〜10センチ程で直立または斜めに立っている。 小穂は2〜3列あり、卵形で第一苞頴は無い。第二苞頴は小穂と同じぐらいの長さで、総の軸側に付き背側が膨らみ全面に微小な凸点があり 絹毛状の長毛がある。不稔の第一小花の護頴は外側で扁平、縁に長い絹毛のある以外は無毛で中央脈が目立つ。第二小花は稔生。護頴は 第二小花より短く縁が内側に曲がり内頴を抱く、熟すと小穂ごと果実を抱いたまま落下するそうである。葯は1ミリで淡い黄色、柱頭は黒紫色。 小穂の周りに絹毛状の長毛のあるものはシマスズメノヒエがあるが、流石に私でも外観だけで十分見分けられる。 出典・参考文献 ●『日本イネ科植物図譜』 平凡社 ●『日本の帰化植物』 清水建美 平凡社 ☆花の詩メモ☆ いつも思うが小穂の護頴や小花のあたりはなかなか理解しにくいが、撮影した画像と図鑑の図解や線画等と照らし合わせながら見ていくと良く 理解できる。イネ科の中では花序さえあればの話ではあるが、タチスズメノヒエは見ただけで割と同定し易い。 撮影したタチスズメノヒエは、オニバスの生えている池の縁に生えていた。土手の上にあるフェンスから花序の部分を掴んで手繰り寄せて撮影し たもので下部の方や葉の部分はあまり詳しく撮影ができなかった。草丈はT50センチ以上あったのではないかと思う。かろうじて上部の葉鞘の 毛と葉舌の部分だけは撮影できた。 |
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![]() *全体に大型であるが、ススキなどとは違い 華奢な感じに見えた。 (2段)花序はほとんど直立していたが、下部のあたりの総が1〜2個垂れ 気味ではあった。総の数は22個ついていた。 総は4〜10センチ程度あるそうだ。 ![]() (3段)●上側の総の小穂の背側が膨れている。ここは第二苞頴。 小穂と同長で、全面に絹毛がある。 ●右下側の総は、背面が扁平な第一小花の護頴。 小花よりやや短く縁のみ長い絹毛がある。 3脈が見えるが中央脈がよく目立つ。 黒褐色に見える部分は柱頭で、オレンジ色に見える部分は葯。 淡い黄色の部分は葯が弾けた後。 ![]() (4段)●左上の赤紫色に見える部分は葉の先端部分 葉縁には微細な上向きの毛があるのがわかる。 ●中央部分の長い毛が見える部分。よく見るとはしご状になっているように見える。 この部分は総の基部である。中央の太い部分は花序の中軸。 ●一番下の白く柔らかそうな絹毛に覆われている部分は総。 この総は小穂が3列している。 ![]() (5段)葉鞘の縁には長い毛がある。 淡い褐色に見える部分は葉舌。 ![]() (6段)稈の上部は無毛であるが、下部の稈には毛がある。 ![]() |
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