ペチュニア
ナス科 ペチュニア属
和名 ツクバネアサガオ 
学名 Petunia x hybrida hort. Vilm-Andr.

ペチュニアはブラジル南部、アルゼンチン、ウルグアイ、チリ、ボリビアに約33種、メキシコに2種分布するそうである。同属の
アキシラリス(アクシラリス)[Petunia axillris]、ヴィオラセア(ウィオラケア)[Petunia violacea]等の種間交雑で生まれた園芸
種の総称である。非耐寒性の一年草か多年草。 株全体に腺毛が多く粘毛があり沢山分枝し、直立性のものや這性がある。
葉は互生するが花を付ける位置からは対生し、葉縁は全縁。花は上部の葉腋から花柄を伸ばし1個づつ付く。萼は5深裂し裂
片は線形〜長楕円形。花冠は漏斗型または高盆状。花筒は長い円筒状か管状で、先が(舷部)幅広く5浅裂する。雄しべは5
個で花筒内側の下部につき突出しない。刮ハは2室で多数の種子をつける。

●アキシラリス(アクシラリス)=半低木で草丈60センチ前後、全体に腺毛に覆われ白っぽい。花は上部の葉腋に単生。花は
  クリーム白色の漏斗型。
●ビオラセア=やや弱く、茎は細長く横に這い草丈30センチ〜1メートル先端は直立。全体に腺毛がある。花は小さく喉部は
  やや広い。花は葉腋ごとに花柄を伸ばして単生する。花冠は紫紅色〜桃赤色の漏斗状。1930年、現≪サカタのタネ≫か
  らオールダブルのF1がデビュー。
●ペチュニア・ヒブリダ=交雑種で多様な花色、形態、性状を持ち園芸品種は多く、一年草として重要。

ペチュニアは草性や花型等からも、其々系統に区別されるそうである。
●草性=高性(40センチ以上)、矮性(20〜30センチ)、ペンデュラ(30センチ以上で側枝は地を這う)、コンパクタ・ナナ(分
  枝性で丈の低いもの)
●花型=八重、一重、一重大輪等。アメリカポール社ではダブル、F1ハイブリッド・グランディフロラ、グランディフロラ、カリフ
  ォルニア・ジャイアント、ドワーフ、ムルティフロラ等に分けている。グランディフロラやムルティフロラは、星咲=ステラリスに
  なるものが多い。

ペチュニアの現在の主流はヒブリダ系のF1品種で、大輪のグランディフロラ系が人気品種。ヒブリダの中でも更に花冠の大き
さから更に大別される。
●マルチフロラ系  =花冠が5〜6センチタイプ。
●グランディフロラ系=花冠が7〜8センチの大輪咲き。
●スーパー・グランディフロラ系=グランディフロラ系の中で花冠が9〜13センチの巨大輪。

咲き方には、一重咲き、八重咲き、花冠の縁が丸弁、波状弁の別があり花色は、単色や絞り咲き、脈が放射状に入っている
ヴェイン、複色、覆輪、スター咲等。ピコティー咲きは、現≪サカタのタネ≫が1972年につくり、1983年オールアメリカンセレ
クション等に入賞したとある。最近の品種には、花冠の喉部が白くなるモーンタイプ等もある。サフィニアはペチュニアの系統。


出典・参考文献
●『原色園芸植物図鑑 改訂版 T一・二年草編』 塚本洋太郎著 保育社

●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社』
●『園芸植物大事典 4 』 小学館


*画像転載禁止*

ペチュニア‘エンゼルツリー’(立性)
       学名 Petunia integrifolia

以下NETからの情報である。南米の高原地帯が原産の原種ペチュニアだそうである。『園芸植物大事典』には
残念ながらこの学名の品種の紹介や掲載はない。

ペチュニア‘エンゼルツリー’(立性)=05・4・25





(2段)蕾。腺毛も様子が良くわかる。触ると粘つく。
ペチュニア‘エンゼルツリー’(立性)=05・4・25

(3段)葉縁、茎などの腺毛がよくわかる。
下部の葉は互生し短い葉柄が確認できる。

ペチュニア‘エンゼルツリー’(立性)=05・4・25

(4段)茎葉の様子がよくわかる。
下部の葉は互生し短い葉柄となっている。

ペチュニア‘エンゼルツリー’(立性)=05・4・25





ペチュニア‘カワナバイオレット’(這性)

発売元は不明。NET検索ではヒットしない。

ペチュニア‘カワナバイオレット’(這性)=05・5・11





ペチュニア‘十二衣’(八重咲き)
       
 キリンウエーブからの発売。バラ咲きペチュニア。

ペチュニア‘十二衣’=05・6・29

ペチュニア‘十二衣’=05・6・29





ペチュニア‘ベルサイユのバラ’
        
2006年≪タキイ種苗≫から販売されたペチュニアで、ラベルには‘ベルサイユのばら’となっていたが、
バラと付いていても八重ではない。撮影は2006年6月。名前の由来について記載されたサイトがある。

ペチュニア‘ベルサイユ’=06・6・12

ペチュニア‘ベルサイユ’=06・6・12

ペチュニア‘ベルサイユ’=06・6・12





ペチュニア‘ブリエッタ’
      
小輪タイプで花冠は3センチ前後。第一園芸から発売。ペチュニアの改良品種だそうである。

ペチュニア・ブリエッタ‘ベビーピンク’=03・8・27ペチュニア・ブリエッタ・赤=03・8・30ペチュニア・ブリエッタ・白=03・8・27







以下品種名、発売元等は不明

ペチュニア(半八重)…品種名不明

ペチュニア(セミダブル)=06・6・12





ペチュニア(スター咲き)…品種名不明

ペチュニア(スター咲き)=05・6・13






(2段)緑色の部分は柱頭。雄しべは5個で花筒内側の中央から下部につき、
そのうち1個は短く未発達の事もあり、雄蕊は突出しない。

ペチュニア(スター咲き)=05・6・13





花冠の切れ込みが深いタイプ・・・品種名不明
   
   サントリー発売のサフィニアかも知れない。バイオレットをNET上で見たが本種か否か確証していない。
   ヒトデ型と私個人的に呼んでいる。2004年の撮影。

ペチュニア=04・5・26





複色で花冠の切れ込みが深いタイプ・・・品種名不明

  白色グランドに濃紺の斑の入る豪華な模様である。この画像によく似た花冠のサフィニアをNET上で見たが、
   図鑑などで確認できていない。右側の花は斑が不完全。ピコティ咲き。

ペチュニア=05・6・29





ペチュニア(小輪)・・・花冠の紅紫のヴェインや白色が可愛い。
    ブリエッタより花冠の先端がとがっている。ペチュニア星型で購入したそうだ。花冠は3センチ前後。

ペチュニア=06・6・12

ペチュニア=06・6・12





バイオレットヴェインの入った八重咲き・・・品種名不明

  2004年の撮影。

ペチュニア=04・4・28





紅桃色ヴェインの入った一重(這性)・・品種名不明

ペチュニア=05・4・19





ブルーのヴェインの一重咲き・・・・品種名不明

ペチュニア=05・6・14

ペチュニア=05・6・14









番外編

ペチュニア‘サクラペチュ’
『ハナハタバコ』に似た花筒、花冠をしている。私にはハナタバコにしか見えないのであるが、暫くこのサイトに仮住まい。
花大好き人間の知人は、ペチュニア・サクラペチュで購入したそうであるがNET上では全くヒットしない???

2006年の撮影であるが、葉の記憶が全くない・・・・私自身観察不足であったことに後悔している。

ペチュニア‘サクラペチュ’=06・6・12
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Last update 08・3・20 広島県




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