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『園芸植物大事典 2 平凡社』によると、クリサンテムム・バーバンキー[C. X burbankii Makino] 和名シャスタ・デージー とある。 耐寒性のある多年草でフランスギク節 [ sext. Leucanthemum ]の特徴は、果実に10肋があり、果実は水に湿ると粘化するそうであ る。舌状花は稔性。草丈は50〜60センチで全体が無毛。上部の葉は小さく無柄で披針形。基部の葉は倒披針形で葉柄があり長さ は30センチと大きい。葉縁には粗い鋸歯がある。花茎の抽だい前の葉は基部に根出する。花茎の頂に頭花を1個つける。頭花は5 〜10センチ程。舌状花は白色で筒状花は黄色。 シャスタ・デージーは、アメリカのバーバンクが作出した園芸植物で、名はカリフォルニアの万年雪を頂くシャスタ山に因んでつけられ たそうである。牧野富太郎は1929年に[C. Xburbankii Makino ]の学名を与えた。本種と類似した形態のものに、ピレーネ産の [C. maximum Ramond 異名 Leucanthemum maximum (Ramond) DC.]は、花が大きく果実に小冠がなく全体に無毛。バーバン クはピレーネ[C. maximum Ramond ]系、ラクストレ[C. lacustre Brot. ]系、フランスギク[C. leucanthemum ]の3系統雑種を作っ たが、純白のものが出来なかった。ハマギク[C. nipponicum ]を交配して作出したとされるが、用いられた種については不明確な 点が多い。その後、品種育成の交配が繰り返され[C. maximum ]と[C. lacustre]が、交配親の中心とされているそうだ。多くの園 芸品種がある。 『山渓カラー名鑑 園芸植物』よると、シャスタ・デージー[Leucanthemum X superbum ]は、フランスギクとチシマ コハマギク[Nipponanthemum nipponicum ]を交配したものと推定されているとある。 出典・参考図書 ● 『園芸植物大事典 2』 小学館 ● 『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ☆花の詩 メモ☆ 図鑑で調べてもなかなか同定し難い。園芸品種が数多く作出され、ますます難儀。シャスタ・デージーの園芸種は沢山あり、品種 名まで追い掛けられない。然も果実などが出来るまで放置されているものには出合えない。自分で栽培すれば話は別だが。例え ば品種名は判らないが、同品種では無いと思える茎のしっかりした3種類の草本を取り上げてみる。頭花はどれも二重咲きで大 きく7センチ前後ある。 ≪1≫根生葉は其れほど大きくなく、茎葉と然程変わらない。葉の基部がギザギザして張り出し茎を抱く。茎は太めで草丈も50 センチ程度。4〜6月開花。 ≪2≫根生葉が30センチ前後もあり大きい。葉も細く葉縁には歯牙がある。葉など毛が多く草丈は70〜80センチ。茎は太い。 6〜8月ころ開花。 ≪3≫根生葉は大きい楕円型で、茎は褐色で太いものと、緑の物がある。草丈は50〜60センチ。4〜6月開花。 とこのような具合で、なかなか同定は難儀である。 06・6・4 画像掲示板@植物園へようこそ!に投稿した。MIさんには大変お世話になりました。 ≪2≫は、まったく解らないが交配種だろうとのこと。≪1≫と≪3≫はフランスギクらしい。大雑把ではあるがシャスタ・デージー の特徴が判かりかけた。なかなかこの特徴を知り得ることが出来ず、長い間同定に苦しんだが、おかげで多少なりとも知識を増 やす事が出来て嬉しい。シャスタ・デージーは●葉の基部には大きなギザギザが無く張り出さない。●葉柄は無い。●のっぺりと した(MIさんの表現です。笑)形をしているそうだ。 |
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(2段)葉の基部は茎を抱かないが、茎には毛がある。
(2段)筒状花の拡大。 (3段)総苞片の縁は膜質になっているようだ。 (4段)茎葉は茎を抱かない。全草無毛。 (5段)根生葉。下部の茎葉は大きい。。 |
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Last update 08・5・18 | 広島県 |
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