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チョウセンシオンは朝鮮原産。大正時代に観賞用に導入された。高さ40〜80センチになる多年草。全体に無毛で葉は披針形〜狭楕円形、 長さは10センチ前後、幅は3センチ前後ある。葉先は鋭尖頭で葉縁には鋸歯が疎らにあり無柄。葉の質は厚ぼったく感じる。根生葉の長さ は20センチ前後、幅は3〜5センチほどで、開花時にも残っている。花茎は茎上部の葉腋から分枝している。開花は6〜8月頃。枝先に少数 の頭花を付ける。頭花は3〜4センチ程で、舌状花は淡い紫色で筒状花は黄色。総苞は約4列で卵形〜楕円形で先は少し尖る。縁は膜質。 痩果は稜のある円柱形で淡い黒色、無毛で冠毛はないのが特徴。。チョウセンシオンという和名は牧野富太郎の命名。別名のチョウセンヨメ ナは植物分類学上オオユウガギク[Aster incisus Fischer 異名 Kalimeris incisa D. C.] で、紛らわしい。良く似たボルドーギクには、冠毛 が2本あるのが特徴。 出典・参考文献 ●『日本の帰化植物 』 清水建美著 平凡社 ●『原色図譜 園芸植物』 平凡社 ☆花の詩メモ☆ 私は完全にボルドーギク(アメリカギク)[ Boltonia asteroides (L.) L Herit]と混同していた。ボルドーギクではないと知った時は流石に驚い た。ボルドーギクの痩果は無毛で冠毛がないと思い込んでしまっていた。とんでもなかった。毛が無い方はチョウセンシオンだったとは。晴れて ここに訂正出来たことに安堵している。ボルドーギクは通称ボルトニアとも呼ばれているようだ。ボルドーギクについての解説も記載しておく。 牧野富太郎により栽培品に付けられたのが和名アメリカギク。アメリカキク(ボルトニア)属、北アメリカ原産。1916年に渡来。地下茎があり大 きな株を作る多年草とのことである。高さは1.5メートルに達するとあるところは、シオンの様な感じかもしれないと思ってみたり、見たことが無 いので色々思い巡らす。葉は長楕円形〜倒披針形で葉先は鋭頭で、葉縁は全縁で無毛らしい。花期は秋。頭花は2〜3センチ。筒状花は黄色、 舌状花は白色〜淡い紫色の線状。痩果には2本の長いのぎ状の冠毛があるそうだ。痩果の解説を見て完全に間違っている事に気づいた。 確かおーばさんの掲示板だったような気がするが、アメリカギク(ボルドーギク)の痩果の画像を添付して下さった方があった。痩果に2本の芒の 様な冠毛がある画像を添付して下さり感謝している。 |
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(2段)頭花はユウゼンギクに良く似ている。 花径は3〜4センチ。茎の頂に2〜3個付ける。 (3段)舌状花は淡い紫色。筒状花は黄色。冠毛は見えない。 舌状部の長さは10〜12ミリ。 (4段)総苞片は総苞は約4列で鱗状に並び、卵形〜楕円形で鋭頭。縁は膜質。 (5段左右)痩果は稜のある円柱形で熟すと淡い黒色になるらしい。 無毛で冠毛はない。良く似たボルドーギクは長い冠毛が2本あるそうだ。 (6段左)頭花のすぐ下の茎の基部はごつごつして太い。 (6段右)頭花に近い茎には凹凸の稜がある。 (7段)根生葉は花期でもしっかりとある。 上部の葉も同じように葉先は鋭頭。葉縁には低い鋸歯がある。 |
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Last up date 08・7・19 | 広島県 |
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