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ハナツクバネウツギの和名は花後の萼片の形に由来する。園芸的にはアベリアと言えば本種をさすそうだ。ハナツクバネウツギ は萼片が大きく赤茶褐色で花後も目立つ、花冠の先は5裂し内側に毛がある。雄蘂は4個で花糸は白、葯は灰桃色をしている、 子房は下位で3室。果実は痩果で萼片は羽子板の羽根の様な形で宿存する。強健で生育が早いそうで、近くの国道沿いの法面 に植栽されている。公園や垣根等にも使用されている。本種はタイワンツクバネウツギ(シナツクバネウツギ)[A. chinensis R. Br] とユニフローラ[A. uniflora R. Br. et Wall.]との交雑種。両種ともに中国原産。大正中期に渡来した。耐寒性、耐暑性、排ガスに も強いが寒零地には弱いそうだ。半常緑低木。枝が地際から長く伸び1・5〜2メートルになると、枝の先端は大きく下垂するように なる。放任すると見苦しい。葉は長さ4センチ程度上のほうの葉は細い。葉質はやや厚く表面には光沢がある。花は極淡い紅色帯 びた長さ2センチ程の鐘形の白い花を、枝端に円錐花序につける。萼片は2〜5個で花後は大きくなり宿存する。 ●タイワンツクバネウツギ=萼片が5個で花冠が淡紅色帯びる。落葉低木。 ●ユニフローラ=萼片が2個で花冠喉部がオレンジ色帯びる。常緑低木。 『園芸植物大事典 U 小学館』によると、ツクバネウツギ属は発育不全の心皮があり、オミナエシ科と似ているところがあるそうだ。 『山渓カラー名鑑 日本の樹木』によると 和名をハナゾノツクバネウツギ 別名 ハナツクバネウツギ、アベリアとなっている。 園芸種に ■‘フランシス・マソン’=丈が低く、日当たりが良ければ 新葉に黄金色の斑が入る。 ■‘プロストラタ’ =地表を這うように伸び、白い花をつけグランドカバーに向く。 ■‘エドワード・ガウチャー’=小低木状で花つきが良い。花色は濃く萼片の色も濃い。 出典・参考文献 ●『原色園芸植物図鑑 改訂版 X 花木編 』 塚本洋太郎著 保育社 ●『園芸植物大事典 1』 小学館 ●『園芸植物大事典 2』 小学館 ●『山渓カラー名鑑 日本の樹木』 山と渓谷社 ☆花の詩メモ☆ 白に近い淡いピンク色で漏斗形の花を咲かせるが、花が散った後の赤い萼片が一見花のようにも見える。垣根として綺麗に刈り込 んであるのもなかなか良い。町内を横断する国道2号線の高い法面いっぱいに本種が植栽されている。高く急な法面ゆえに下部は 刈り込まれているが、上部の方は刈り込まれる様子もなく、長い枝がぼさぼさになるほど伸びて下垂し茂っている。道路には花殻や 葉が沢山落下している。 |
*画像転載禁止*
(2段)花は淡い紅色帯びた2センチ程で鐘形の白い花 花冠の先は5裂、雄蘂は4個、子房下位で3室 花冠の内側には毛がある。 (3段)萼片は2〜5個らしいが、この画像の個体は 4個のものが多い。また、花柄の様に見える部分は子房で果実になる部分。 (4段)葉質はやや厚く表面には光沢がある。画像の葉は上部のもの。 (5段)ここからは別の場所の木本である。 ハナツクバネウツギは枝の端に円錐花序をつける。2センチ程の鐘形の白い花 だが、別品種かと思った程赤みを帯びていない個体だった (6段)7月末の撮影。日陰で育っているものだったせいか、 萼片が全体に赤みが少なく緑帯びていた。 葉は半常緑性で耐寒性、耐暑性、排ガスにも強いそうである。 |
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種別(は) 科別(す) FLORA HOME | Last up date 08・7・19 | 広島県 |
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