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シライトソウ属は根出葉と小さな無柄の茎葉があり、花は白色で左右相称で穂状花序につく花被片6個のうち4個は長い 線形で2個は短く不揃いで、雄蕊は6個で花糸は短い。花柱は3個に分かれ内側に柱頭がある。果実は刮ハ。『園芸植物 大事典 2 小学館』によると、属名はギリシャ語 chion=雪 とgraphis =鉛筆、筆に由来し、白い穂状花序に因むとある。 シライトソウは暖帯本州の関東北陸地方以西、四国、九州に分布。山中や林縁に生える多年草。根出葉はロゼット状で 長楕円形〜倒披針形で先端は鈍頭、基部は狭くなり葉柄がある。葉の両面無毛で葉縁は細かい波状鋸歯がある。花茎 は15〜65センチ程で、線形〜披針形の葉がついている。開花期は5〜6月。花茎の頂に多数の花が穂状花序につき、 下から咲き始める。花被片は不平等の長さでうち4個は7〜12ミリ程、へら状で先がふとく、2個は雄蕊程の長さ。雄蕊は 6個で花糸は平たい。雌蕊は子房上位で花柱は3個で反り返り、内側に柱頭があるそうだ。果実は刮ハ。種子は長楕円 形で2〜3ミリ、片端に翼がある。 ●アズマシライトソウ[var. hisauchiana Okuyama]=関東産、上の花被片の長さが2〜3・5ミリ。 ●ミノシライトソウ[var. minoensis Hara]=岐阜県産。上の花被片の長さが3〜6ミリ、葉質が厚く濃い緑色で光沢があ る。葉表の葉脈が凹む。 ●クロカミシライトソウ[var. Kurokamiana Hara]=佐賀県産。上の花被片の長さが4〜12ミリで先がやや太くなる。 出典・参考図書 ●『原色日本植物図鑑 草本編V 単子葉類』 北村四郎・田村源・小山鐡夫 共著 保育社 ●『日本の野生植物 T 草本 単子葉類』 佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎・亘理俊次・富成忠夫 共著 平凡社 ●『園芸植物大事典 2』 小学館 ●『広島県植物誌』 中国新聞社 ☆花の詩 メモ☆ 04・5・6 撮影した画像は、近所の農家の軒下で栽培されていたものを通りがかりに塀越しに撮影させて頂いた。或る日、奥さんが 仰るには『山から掘ってきた』そうだ。『え?』と思った。撮影させてもらっておいて言うのもなんだが、とても残念な気がした。 撮影した状況が状況だけに、葉や花序などを詳しく撮影していない。『広島県植物誌』によると、広島県東部の私もよく出か ける地域に自生しているようである。ぜひとも山で見てみたい。 |
*画像転載禁止*
(2段)花序の拡大。花被片は不揃いで3〜6個ある。 雄蕊は6個で短い。この画像からは分かりにくい・・・・。 (3段)大きな葉は根出葉で、上部の茎には小さなユリに似た茎葉がある。 |
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Last up date 08・8・29 | 広島県 |
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