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トラデスカンティア属の和名はムラサキツユクサ属。直立または匍匐する耐寒性の多年草。葉はやや多肉質とある。萼片は3 個で離性し宿存する。花は散形花序か集散花序につけ、花は腋性か頂性し葉状の苞に包まれている。花弁は3個で離生、通 常完全な雄蕊が6個、花糸は無毛か有毛である。子房下位で3室あり各室に2胚珠があり、果実は刮ハ。属名の由来は人名 に因む。ムラサキツユクサはトラジスカンティヤ属の代表である。 ムラサキツユクサは北アメリカ東部から中西部に分布する多年草。草原や林縁、草原、道端、鉄道の土手などにあるそうだが、 ツユクサのまちがいではないの?と思うほどである、そのような場所では見たことが無いからだ。ムラサキツユクサの高さは50 〜90センチになるらしい。葉身は30〜45センチ、線状披針形で粉白帯びた緑色をしている。花径は2〜2・5センチ花色は青 紫色〜淡い紅色もあるようだ。萼片は無毛か先端に毛がある。青紫色の花弁のものは花糸も濃い紫色で、紫色の毛が密生す る。この毛は数珠玉状に配列した1列の細胞からなっているそうだ。ムラサキツユクサは、細胞分裂や原型質流動などの生体 観察の材料に利用されるそうである。ムラサキツユクサばオオムラサキツユクサと混同されている事が多いそうだが、確かに 見分けがつけられない程にている。明治の初年に渡来したそうである。 出典・参考文献 ●『原色園芸植物図鑑 改訂版 V 宿根草編2 』 塚本洋太郎著 保育社 ●『園芸植物大事典 3』 小学館 ●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ☆花の詩メモ☆ この様な花が自生しているとは羨ましい限りである。ムラサキツユクサの香りに特別な思い出がある。今香りを嗅いでもその時 の香りはしない…なぜだろう?小学校のまだ低学年だった。其の香りがするまで、この花が実家の裏に植えてあった事を知っ ていたか否かも今では記憶にはないが、小学校から帰宅したときである。我が家の近くまで来ると、仄かにブドウの香りがする のである。帰宅後、漂うほのかなブドウの香りのもとは、この花だったという事をどの様にして突き止めたか全く記憶にないが、 今でもムラサキツユクサにはとても良い印象が焼き付いている。良い香りがすると記憶している。何方かその様な印象あるい は経験した人が、いらっしゃらないのだろうか? |
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(2段)毛の有無、萼片には疎らではあるが先端だけではなく 全体にあるので迷う・・・・。毛だけでの同定もなかなか難儀である。 (3段)茎や線状披針形の葉は粉白緑色をしている。 (4段)草姿は30センチ程度。 (5段)3月末頃の若葉の様子。知人宅の庭にて。 |
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種別(む) 科別(つ) FLORA HOME | Last up date 08・9・22 | 広島県 |
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