カゲツ
ベンケイソウ科 クラッスラ属
 通称 金の成る木
学名 Crassula portulacea Lam.
 異名 C. obliqua Soland.

カゲツは園芸名を花月。クラッスラ属は南アフリカ、セミビア、アフリカ東部、マダガスカルに分布し、300種以上が知られるそう
である。草本または低木状の多肉植物。葉は対生している。花は集散花序または密錘花序、まれに茎の上部の節に腋生する
そうである。多くは5数性で、まれに4,6もあるそうだ。萼片は離生し、花冠はほぼ基部まで分裂。雄蕊は萼片と同数で萼片に
対生する形態や葉形は非常に変化があるそうである。クラッスラの属名は、ラテン語crassula=厚いの意味、殆どの種が水分を
含む葉と茎を持つ事によるそうである。
カゲツは、一般に『成金草』『金の成る木』という。南アフリカのケープ州南部からナタール州の原産。高さは1〜3メートルの低木。
茎には節があり枝は意外にも脱落しやすい。葉は楕円形〜倒卵形で、長さは3〜4センチ、幅2〜2・5センチ、緑色で光沢があ
り濃い紅色に縁取られている。花は茎の頂につき星形である。桃色帯びる白色から淡い桃色をしている。カゲツは昭和初年に
渡来した。テルケンは本種と、[
C. ovata (Mill.) Druce] とは同種とみなし異名として扱っているそうである。

●斑入り品種・花月錦 ●斑入り品種・落日の雁=白黄、桃、紅色が入り混じる。
●変種[
var. obliqua Soland.]=葉先が尖り、葉縁は紅色にならない。


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 2 』 小学館
●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社
●『サボテン・多肉植物 ポケット事典』 NHK出版




☆花の詩メモ☆


流通名のカネノナルキとして馴染みがあるが、NET情報で知った和名はフチベニベンケイと言うらしい。カネノナルキの和名は
カゲツかと思っていたが・・・園芸名らしい。手持ちの図鑑にはフチベニベンケイの和名の掲載が無いのでこのサイトには掲載し
ていない。近所のお酒屋さんに60センチ程の良く茂った鉢植えがある。知人宅にもある。
『サボテン・多肉植物 NHK』によると、ヒメベニカゲツと言う良く似た品種があり、区別が付かない・・・・。但し、NET検索では出て
こない。また、オウゴンカゲツ [
C. argentea f. variegata ]=日当たり良く育てると橙紅色が秋から早春に冴える。この図鑑
によるとカゲツと付く品種には、カゲツニシキ[
C. argentea f. variegata]=カゲツの白斑入り種。シンカゲツニシキ[C. obli-
 qua
f. variegata
]
=広い葉に黄金色の斑入り種 などもある様である。

カゲツ学名 C. ovata cv. Kagetsu とするNET情報を参考にしていたが訂正した。学名 C. portulacea var.obliqua とされ
ているサイトもあるが、
『園芸植物大事典 2』によると、葉の形態が異なり変種の様である。



*画像転載禁止*



カゲツ=撮影04・3・9





(2段)普通は花弁状に見えるの萼片は5個。此花は偶然6個ある・・・・。
雄しべは5個、雌蘂も5本。1センチ程度の大きさ。
通常は雄蕊は萼片と同数で対生らしいが・・・・。

カゲツ=撮影04・3・9









(3段)花の画像のものとは別の株。幹は艶のある多肉質で毛は無い。
短い節目がみえる。葉は楕円形の2〜4センチの大きさ。

カゲツ=撮影03・9・5
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