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『園芸植物大事典 2 小学館』によると、ヴィグナの和名はササゲ属。ササゲとはササゲ属の一種 sinensis とその変種でハタササゲ、 カウピー、ナガササゲの総称とある。属名は人名に因むそうだ。和名は結莢直後に莢が上に向かっているところから捧げるの意味を示 すものと思われるとある。 ササゲ属は直立またはつる性の草本。葉は有柄で光沢のある3出複葉。托葉の基部に付属体があるものもある。花は腋生で長い花序 軸に総状につくものが多く、花冠は蝶形、旗弁は円形、しばしば竜骨弁と花柱の上部が湾曲する。雄蕊は10個、内1個は離生し2体雄 蕊。花柱の先は反曲して嘴状に伸びる。柱頭は花柱の先端とは反対側で、反曲部直下の側面にあるそうだ。果実は豆果。ササゲ属の 主な栽培品は、ササゲ類[V. sinensis]、リョクトク[V. radiata]、ケツルアズキ[V. mungo]の3種だそうだ。ササゲ属は近縁の竜骨弁が強く 捩じれた様に湾曲するインゲンマメ属、柱頭が花柱の先端で嘴状にならないフジマメ属とは区別されるそうである。 カウピーは東アフリカ原産。狭義での和名ササゲ。広義のササゲの特徴は深根性で根粒は大きく、茎は平滑で、3出複葉の葉は光沢が あり卵形〜長卵形の小葉があり、葉柄は5〜15センチで溝がある。花は長さ5〜20センチの花序軸の頂部に2〜3センチ前後の白か 淡い紫色の花をつける、花柄は短く花外蜜腺があるそうだ。カウピー(狭義でのササゲ)は種実用や飼料用、緑肥用として栽培されるそ うだが、此のあたりではアズキササゲと言って、食用にするために栽培されている。茎は30〜150センチとあるが、畑で見たものは矮性 のもので50センチ程度のものが栽培されていた。莢は長さ10〜30センチ、図鑑によっては15〜21センチとある。弓なりになった莢は 成熟後次第に下垂する。種子は6〜10ミリ前後、アズキより一回り大きい。色は多くの変異があるらしいが、莢を開けてみると小豆に似 た色のものだった。 出典・参考文献 ●『園芸植物大事典 2 』 小学館 ●『原色園芸植物大図鑑』 北隆館 ☆花の詩メモ☆ ササゲを利用した食べ物に出あったのは、結婚した翌年の事。茨城県に住む姑が、小正月に小豆粥にササゲを使っていた。私は当時 はササゲを知らなかった。このササゲはアズキの豆より一回り大きいが色も良く似ている。アズキとは花の形は全く違う。ナガササゲには ジュウロクササゲや○○ササゲなど莢のすこぶる長いものが有り、花だけでは全く見分けが付かない・・・本当にそっくりだ。 ハタササゲのことを狭義のササゲというのかと思っていたが、初めて『園芸植物大事典2』で違うことを知った。10センチ程の細い莢は熟 しても下垂せず、万歳したままで角の様に上向きのまま。確かに私が撮影した画像(ビデオ撮影。劣化して見難い)の莢は細長く垂れ気味 である。草姿は低く40〜50センチ程度だったので矮性種のようだ。見た目の草姿はアズキやダイズにも似る。花や莢が無ければなかな か同定には苦労しそうだなと思った。 |
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*大事典には、若い莢は直立して上に向かっているところから 捧げるの意味を示すと思われるとある。 (2段)旗弁が開くと綺麗なピンク味帯びた紫色。花冠は2センチ前後。 (3段)旗弁が平べったい。 旗弁の外側がくすんだ黄色で内側が紫色。 (4段)花柄は短く花外蜜腺があるらしいが、どの部分か確認していない。 蟻が集っているので蜜を吸っているのだろう。 (5段)莢の部分は最初は垂れ下がらず上向きになる。 カウピー(狭義のササゲ)の莢は熟してくると次第に下垂する。 (6段)莢の長さはこの場合は10センチほどだった。 4個ともササゲの豆果。アズキより一回り大きいがインゲンほど大きくはない。 (7段)長い葉柄には溝がある。托葉基部にしばしば付属体があるとあるが ササゲにも有るのか否か、また有るとすればどの部分か ちょっとわからない・・・・。 (8段)3出複葉。大豆や小豆にもよく似ているが 剛毛はない。 |
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Last update 08・10・11 | 広島県 |
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