カラタネオガタマ
モクレン科 オガタマノキ属
別名 トウオガタマ 
 学名 Michelia figo (Lour.) K. Spreng.
 異名 M. fuscata (Andr.) Blume 、 Liriodendron figo Lour. 英名 banana shrub

カラタネオガタマを和名とする図鑑、トウオガタマを和名とする図鑑がある。属名のfuscataは褐色帯びたという意味だそうだ。
バナナの様な甘い香りを持っているところから、英名もこの理由によって付けられたそうである。耐寒性は強くないので関東以
北では露地栽培することはできないそうである。

オガタマノキ属は、熱帯アジア、中国、ヒマラヤなどに45種が分布。日本にはオガタマノキ1種がある。モクレン属によく似てい
るそうだが、オガタマノキ属は花が腋生し、雄蘂群と雌蘂群の間に柄があるの点等から区別されるそうである。

カラタネオガタマは中国原産で明治初期に渡来、常緑小高木で高さは3〜5メートルになる。若い枝や葉柄には褐色の短毛を
密生している。短毛は立っている。葉は長楕円形で先端がとがり、長さは7〜10センチ、幅3〜4センチで光沢のある革質をし
ている。葉柄は長さ2〜5ミリ程。花は黄白色で径2〜2・5センチ、甘いバナナの香りがする。花被片は普通12個すべて花弁
状で、花被片の縁は紅色帯びている。花期は4〜6月。開花日数は1〜2日と短く、耐寒性はやや弱いそうである


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 1 』 小学館
●『山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花1 』 山と渓谷社
●『原色園芸植物図鑑 改訂版 X 花木編』 塚本洋太郎著 保育社





☆花の詩メモ☆


地元農家の何かを祈願する石碑だろうが、その周りに植え込んである。高さは1メートル程に刈り込んで、垣根の様にしてある。
地元の人が手入れをされているのだろうが、刈り込みすぎて花を殆どつけない年もある。果実の様子も見たいと思うが、全く見
られないのが残念。
冬芽や花柄、新枝は茶褐色の開出した剛毛に被われている。葉柄の裏側には毛が確認できないが、表側
の柄に少し生えている程度だった。『樹に咲く花』には、花の香りはバナナに似た強烈な香りがするとあるが、私には甘い香りが
すると感じたが。和名について図鑑により異なる。NET検索をしてみると、カラタネオガタマは22500件HIT、トウオガタマでは
8500件HITする。




*画像転載禁止*



カラタネオガタマ=04・4・25







(2段)外花被片3個。内花被片3個確認できるが
図鑑には花被片は12個あるとなっている。
花は3センチ程の大きさである。

カラタネオガタマ=04・4・29

(3段)緑色の部分は雌蕊群。
下にある雄蘂群は、既に花粉を出し終えている。
雌蕊群と雄蘂群の間に柄があるのが特徴。

カラタネオガタマ=04・4・29

(4段左)花芽には茶色い毛を被った苞がる。
(4段右)苞が二つに割れて花が出てきたところ。

カラタネオガタマ=05・4・15

(5段)花柄には、茶褐色の開出した毛が密生。
カラタネオガタマ=04・4・29

(6段)葉腋に1個の花芽が沢山ついている。画像の毛はあまり目立たないが、
茶褐色の毛がある。細い冬芽は葉芽。

カラタネオガタマ=05・4・15




●枝や葉の様子。

(1段)葉縁は全縁。艶のある葉は7〜8センチ程。
葉腋に葉芽が見える。

カラタネオガタマ=07・4・4

(2段)葉は互生する。葉の大きさは大小いろいろ有る。
カラタネオガタマ=07・4・4

(3段)新枝にも茶褐色の毛が生えている。
カラタネオガタマ=05・4・15
種別(か) 科別(も)  FLORA  HOME Last up date 07・4・4 広島県




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