|
|||||||||||
|
|||||||||||
|
|||||||||||
シャクヤクは多年草。ボタン属の1種で花床が凹んで雄蕊群を取り囲むように花盤が発達する。大きい仮種皮をもつ種子がある。 従来はキンポウゲ科に含められていたが、ボタン科に含められた。心皮が果実状になる事がボタン科の大きな特徴。シャクヤク はその園芸品種群、草本性の種の総称。 シャクヤクは草丈50〜90センチになり根は多肉で不整形の根茎で紡錘状。葉は互生し、1〜2回3出複葉で小葉は3裂するもの が多い。花は大型で八重咲きはボタン同様豪華である。花は螺旋状に配列し萼片は5、花弁は5〜10、雄蕊は多数。子房は無毛。 『園芸植物大事典2 小学館』によると、中国では紀元前、薬草として栽培。芍薬の名は姿がしなやかで極めて美麗であることに因 む。ボタンは花王。シャクヤクは王に次ぐ宰相の地位と考えられ、将離とも呼ばれ人との別れに贈った。シャクヤクについて語れば 可也のページを必要とするほど、同書も4〜5ページにわたり解説がある。3000種類を超す園芸品種が有るとある。 シャクヤクの花型の分類については花弁の形、雄蘂の発生位置等から8つに分類されているが、栽培条件により非常に変化が多 く、同品種でも異なった花型になる事がある。 ●一重咲(Single type)=花弁は8〜18個。雌蘂を取り巻いて 多くの完全な雄蘂がある。薬用植物として根を利用するとよい。 ●金しべ咲(Japanese type)=花弁は8〜18個。葯、花糸は太い。葯は自然に弾けない。黄色で派手。肥後シャクヤクは全て。 ●翁咲(Anemone type)=雄蘂の花弁化が進み、卵の黄身のように見える。葯と花糸との区別がなく細い内弁が中心部に集まる。 ●冠咲(Crown type)=翁咲きより雄蘂が弁化。平皿にボールを乗せた様な花型になる。雄蕊は全く無いか極僅か残存。 ●てまり咲(Bomb type)=雄蕊の弁化が進み、内弁の殆どが幅広く立ちあがる。雄蕊は殆ど無く種子も出来ない。 ●半バラ咲(Semi-Rose type)=内弁と花弁との区別が付かない。外弁が小形で花形は球形に見える。 ●バラ咲(Rose type)=半バラ咲きの雄蘂が全くない。雌蕊も無いかあっても極小型で、結実しない。 ●半八重咲(Semi-Double type)=花の外側から内側に向かって花弁が細く小さくなる。平らな椀状の花型。完全雄蕊はある。 ●平バラ(Flat-Rose type)=半八重の雄蘂の全くないもの シャクヤクの薬効について、根を乾燥または蒸乾したものを芍薬[P. Radix]と言う。 ●白芍(ハクシャク、ビャクシャク)=コルク皮を除去して乾燥したもの。 ●真芍(シンシャク)=コルク皮を除去し湯通しして乾燥。 ●赤芍(セキシャク)=皮つきのもの。 出典・参考図書 ● 『園芸植物大事典 2』 小学館 ● 『原色園芸植物図鑑 改訂版 V 宿根草編2』 塚本洋太郎著 保育社 ● 『原色日本薬用植物図鑑 全改訂新版』 木村康一、 木村孟淳 共著 保育社 ● 『原色図譜 園芸植物』 浅山英一著 平凡社 ● 『原色園芸植物大図鑑』 北隆館 ● 『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ☆花の詩 メモ☆ ボタンに良く似た花を咲かせる。しかし、艶やかさ、豪華さはボタンには敵わないと私は感じる。私は牡丹派。シャクヤクは一度も植 えたことが無い。 |
*画像転載禁止*
(2段)葉は1〜2回3出複葉。互生する。 小葉は3裂するものがおおいそうだ。光沢がある。 (左=金シベ咲き)(右=冠咲き) (左=手マリ咲き)(右=翁咲き) |
|||
|
Last up date 08・10・18 | 広島県 |
Copyright (c) 2004-2008 hananouta All Rights Reserved