シバザクラ
ハナシノブ科 フロクス属
別名 モスフロックス、ハナツメクサ
学名 Phlox subulata L.
 異名 P. setacea L. 、 英名 moss phlox、moss pink、 mountain phlox、Ground Pink

フロクス属はシベリアの1種を除きアメリカ東部原産。立性かマットを形成する一年草か多年草、亜低木。葉は単葉で対生、時に茎
上部で互生、花は単生または頂生の集散花序や円錐花序につく。花冠は高盆形で舷部、萼共に5裂、雄蕊は5個、果実は刮ハで
3弁で裂開。属名はギリシャ語の phlox 、phlogos =炎の意味、花の色に因むといわれる。
スブラタは和名シバザクラ。北アメリカ東部に分布する多年草。基本種の花色は淡い桃赤色で喉部は紫色。園芸種は白、桃等多種
ある。茎は地を這い、各節から発根し地面を這う。高さは10センチほどのクッションを形成しカーペット状になる。葉は細い線形で長
さ2センチ、幅は2ミリ位い。花径12〜18ミリ、裂片がウメザキシバザクラ [
P. douglasii ]に比べ細く、先端に切れ込みがある。
開花は3〜4月。強健種であるが、数年植えたままにして置くと花つきが悪くなる。変種も多く花色、裂片の切れ込み、葉につく毛
の様子、伸長の度合いなどで区別されているそうだ。


出典・参考図書
●『園芸植物大事典 4 』 小学館
●『原色図譜 園芸植物』 浅山英一著 平凡社
●『原色園芸植物大図鑑』 北隆館
●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社





☆花の詩 メモ☆


葉は小さな披針形で先端が尖り、触れるとチクリとする。花は1〜1・5センチ程度。我が家も十数年前、シロバナの芝桜を植木の下
草に敷き詰めた様にいっぱい咲かせていた事があった。其処までするには歳月も掛かったが結構綺麗であった。ところが、植木の
植え替えをする事になり、すっかり駄目になってしまった・・・。植木屋さんは、そんな事などお構いなしで、踏みつけたりスコップでグ
ジャグジャ、哀しいものがあったが文句も言えないまま見ているだけ。綺麗に咲き揃っているのを見ると思い出す。


08・10・18
画像処理をしていて気づいたが、葉の形に違いがあるのを発見。ビフィダ [P. bifida L. Beak] もシバザクラによく似ており、間違
いそうである。「園芸植物大事典 4 小学館]の特徴の記載によると、のみ型の葉を持つとあるが、どの様な形だろう?茎の基部の
葉は3〜6センチとあるが大事典の画像からは詳細が分かりにくいのが残念。撮影したもの全てがシバザクラなのか否か解らなくな
りそうである。取敢えず全てシバザクラとして掲載しておく。


*画像転載禁止*


シバザクラ=04・4・20

シバザクラ=04・4・14



自宅庭にあるもの。葉幅が広いと思えるもの。04・4・9撮影

(2段)自宅にあるもの、上部の葉幅が広い様な気もする・・・・。
シバザクラ=04・4・9

(3段)上部の葉と茎葉、茎を拡大してみた。
葉は広めに感じる。葉表以外は毛があるようである。

シバザクラ=04・4・9



葉が線形で細く感じるもの。04・2・29撮影

(1段)偶然写りこんでいたものでボケているが、
長い花柱の先が3つに分かれているのがわかる。

シバザクラ=04・2・29

(2段)2月末の撮影。
萼は5裂。先端は針状に尖っている。長短の毛が密生している。
花柄、葉にも毛(腺毛?)が密生している。

シバザクラ=04・2・29

(3段)線形の葉は自宅のものとは違うように思えるが
別種なのか同種かがいまいち解らない・・・・。

枯れている古い葉も同じように線形。葉や茎には毛がある。
葉先を見ると針状に尖っている。

シバザクラ=04・2・29
種別(し) 科別(は) FLORA  HOME Last update 08・10・18 自宅



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