サボテン・円武扇
サボテン科 ウチワサボテン属
オプンティア・フミフサ
学名 Opuntia humifusa (Raf.) Raf.

オプンティア属についての詳細は、オプンティア・エンゲルマニー 園芸名=天人団扇のサイトに掲載。オプンティア・フミフサの
園芸名は円武扇(エンブセン)。アメリカのテキサス、ニューメキシコ、ミズーリー、ケンタッキーに分布する匍匐性の低木らしい。
葉の様に見えるのは茎節、暗緑色の卵型で質は薄く感じる。茎節の上に疎らにあるのが葉、長さ4〜8ミリの錐状をしている。
刺座は離れて散在し褐色の芒刺があるが刺はない。茎節の縁の刺座に生じる事があるそうだ。花は鮮黄色で鮮やかである。
時に中心が赤い物もあるそうだ。果実は紅赤になり、倒卵形で2・5〜5センチ。食用になるそうである。


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 2 』 小学館



☆花の詩メモ☆


ウチワサボテンといわれる団扇型の形態の一種で、≪ハイウチワ≫とか≪ハイサボテン≫等と言っていたが、園芸名は円武扇
と分かった。立ち上がっても30センチ程度で、這うように生長するようである。
今は空き家になっている町内の或るお宅の石垣に植えてある。03年に6月撮影して以来、04年も05年も何故か花を写すのを
忘れていた・・・。05年6月の頃、6キロメートル離れたアパートの駐車場に、地を這うサボテンが植えてあり、鮮やかな黄色い花
を咲かせていると、知人が教えて呉れた。珍しく私は直ぐに出かけなかった。一週間後に出かけてみると、花は終わり赤い実が
沢山出来ていた。触っているとポロンと落ちてしまった。下を見ると何個か落ちていたので、私はそのうちの2個を拾って持ち帰
ってきた。我が家で咲かせてみようと思い、帰り際≪サボテンの土≫を購入したのに、これまた直ぐに植えないで、玄関ポーチの
ベンチに置いたままにしていた。
自室でパソコンをしていると、右手窓の外に不思議な事(部屋が中二階)にまるで人の頭の様な黒い物がちらちら覗いたり隠れた
りする気配を感じてギョットした。そっと窓越しに外を見ると、ベランダ風の屋根の縁でカラスが赤い物を食べていたが、サボテン
の果実とは思いもしなかった。窓を叩いて追い払った。追い払ってほっとして玄関に出てみると、今度はベンチに遣って来て、ちょ
こんちょこんとサボテンの果実を啄ばんでいるではないか!美味しい果実だったのだろう。今度は咥えて行ってしまった。結局2
個とも食べられてしまった。
NETを調べていると、果実は甘酸っぱく美味しいとある。カラスは直ぐ前の山に沢山いる。甘い香りを嗅ぎつけたのだろう、参り
ました。結局ハイサボテンには最初から・・・悪い事をしてしまった・・・・。(((笑い)))

06・6・14
3年ぶりに花の撮影をしてきた。見た目には大した棘は無い。近所と言うこともあって手袋をせずに出かけた。右に動かしたり左
に動かしたり、触りまくってしまった。右手の甲がチクチクするので気がついた。小さな2ミリ程度の毛状の棘(芒棘)が無数に刺
さっていた。刺さったままなら痛くはないが、何かに触れると痛い!


*画像転載禁止*



ハイウチワ=06・6・14






(2段)鮮やかな黄色い花は7〜8センチある。花弁の先端中心には棘状にとがる。
ハイウチワ=06・6・14

(3段)柱頭は白い雄蕊は多数ある。
ハイウチワ=06・6・14

(4段左)つぼみの様子
(4段右)錘状の葉。これが葉とは知らなかった。尖った部分は痛くないが、
基部に茶色の毛状の芒棘が無数にある。

ハイウチワ=06・6・14

(5段左)古い茎節の部分の芒棘の様子。葉はないが刺座が結構発達している。
(5段右)5ミリほどの刺座の芒棘。棘は無いが、肌につくと結構チクチクして痛かった。

ハイウチワ=05・7・11




(6段左)戸外の駐車場で這って生長している。
茎節の大きさは10x15センチほど、棘はなく茎節の質は薄い感じがする。
(6段右)花後の子房。沢山芒棘が在る。3x5センチ程度の大きさ。

ハイウチワ=05・7・9

(7段)赤く熟している果実。
撮影3日後に、2個ともカラスに持って行かれてしまった・・・・。

ハイウチワ=05・7・11
種別(さ)  科別(さ) FLORA  HOME
Last update 08・10・22 広島県



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