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ボタンウキクサは熱帯、亜熱帯に広く分布している多年草で、ウキクサ科とサトイモ科を繋ぐ植物と考えられており、熱帯に1種あるそうだ。 南アフリカ原産とともいわれているそうである。日本には中部以西から沖縄に帰化しているが、沖縄には以前から自生状態にあると考えら れるそうだ。 ボタンウキクサ属の葉はロゼット状に浮かびストロンの先に新しい株を生じ、葉にはビロード状の毛がある。 ボタンウキクサは、浮水性の水生植物で暖地では常緑多年草となるそうである。羽毛状の根を水中に垂らす。主茎は極短く普通葉と膜状 葉がロゼット状になり、葉の間から走出枝を出し、その先に子苗を作って増える。葉は倒卵形で長さは5~15センチになり、やや凹頭にな る。ビロード状の毛に覆われて水をはじき、葉脈は平行脈で裏面に突出している。葉は夜睡眠運動をする。花序は殆ど無柄で直立し、中央 が括れた仏炎苞に囲まれ、外側には毛が有り上半分が水上に出ているそうだ。花序軸は仏炎苞に殆どが合着し、其の基部に雌花、上部 に雄花が輪生。雄花は雄蕊2個が合着した1個の集合雄蕊で、雌蕊は1個の斜卵状円錐形。子房は1室で胚珠は多数。果実は袋状の液 果で水中で破れるそうである。 出典・参考文献 ●『日本の帰化植物』 清水建美著 平凡社 ●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ☆花の詩メモ☆ 根は羽毛状で、葉には蜜に短毛がありビロードを触るような感触である。夜睡眠運動をするのだそうだが、私は残念ながら見ていない。自宅 にも在ったのに全く気付かなかった・・・残念。碌な観察もしていない。仏炎苞は小さく1センチ前後。雄花が上側に雌花が下側に分かれてつ くが、小さくてこれまた全く気付かなかったというお粗末さ。雌花の撮影は意外に難しい。分解して撮影すればよかったが、そのような観察す らしていない・・・。 然し、このボタンウキクサは外来生物法の特定外来生物に指定された。06年2月1日から施行され、輸入禁止、防除など厳しく規制される。 05年の春に知人から貰って我が家にもあったが、05年の冬に枯れて翌年は消えてしまった。戸外においていたので常緑にはならなかった。 それにしても、恐ろしいほどの繁殖力である。5センチほどの大きさの株を一株貰って来たのに、あっという間にバケツいっぱいに増えてしま った・・・・・。これでは、特定外来生物に指定されても致し方ないのかもしれない。知人も枯らしたそうで、もう、観察する事も見る事も出来ない。 08年1月の末か11月の初旬に、どこかのテレビ番組で琵琶湖に異常繁殖したボタンウキクサを駆除している様子の映像が流れていた。ボ タンウキクサの大きさを見て驚いた。まるで青梗菜の様な大きさである。『神奈川県植物誌 2001』には5~15センチと解説があるが実感 としては想像出来なかった。この様に大きくなるとは思いもしなかった。水中にランナーを走らせていくらでも増殖する。放映されていたあの映 像を見る限り、厄介な植物であることを再認識した次第である。 |
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![]() (2段)花の様子。花は仏炎苞に合着している、仏炎苞は1センチほど。 左画面の様に中央で大きく括れて2つに分かれているのが良くわかる。 仏炎苞の縁には腺毛の様な毛がある。 上側の雄花の雄蕊は2個が合着した1個の集合雄蕊となっている。 下側のレンズのように見える雌花の柱頭。 葉の表面にも毛が密生している。緑色の根っこが見えている。 ![]() (3段)水中にはランナーが走り、沢山の小株を増殖している。 この株は径7~8センチ程度、テレビ放映していた草体は 手でつかんでいる様子からどう見てもⅠ片が20センチ以上あった。 ![]() |
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種別(ほ) 科別(さ) FLORA HOME | Last update 08・11・15 | 広島県 |
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