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ムラサキイヌホオズキは、南アメリカ原産の一年草。本州の関東〜沖縄にまれに見られるそうだ。イヌホオズキによく似ているが、枝が 紫色を帯びて、小さな刺状の剛毛が散生している。花は淡青紫色で小さいので区別できるそうである。本種は荒れ地によく生えるそうだ。 茎は多くの枝に分かれ、高さは30〜60センチ程になり紫色を帯びる。稜があり曲がった短い剛毛が疎らに生える。葉は互生、葉柄は 長さ5〜20ミリ、短毛を散生する。葉身は楕円形で長さは3〜5センチ、幅1〜2・5センチ程、葉先はやや鈍く基部は鋭形、葉縁は不明 瞭な波状鋸歯、葉柄や葉身には若い時には短毛が散生するが後に無毛となる。開花期は8〜11月頃。茎の途中に花序を出し、短い中 軸に2〜5個の花を散形花序につける。花序軸は1〜2センチ、花柄の長さは花時には4〜6ミリ、果時には8〜10ミリになり、短毛を散 生させるか無毛。萼は鐘形で浅く5裂し長さは2ミリ程で無毛。花冠は鐘形で淡い青紫色の花をつける。果実の径は約9ミリほどの液果 で球形、黒色に熟し多数の種子があるそうだ。 出典・参考文献 ●『日本の帰化植物 』 清水建美著 平凡社 ☆花の詩メモ☆ 紫色帯びた茎のイヌホオズキの仲間は偶に見るが、花は大きく白色のものが多い。小さな淡青紫の花で緑の茎をしたアメリカイヌホオ ズキと完全に混同していた。近くの山の尾根を走る道沿いに沢山生えていた。茎はすべて直立していた。高さは50センチ程度、20〜 30本有った記憶である。1本のものが分枝していたとは思えなかったが、茎が黒紫色に見えた。画像からは濃いものから緑いろっぽい ものまで混じっていた。どの株も花はとても小さな青紫色だった。これもアメリカイヌホオズキだと最近までそう考えていた。撮影して以来 5年ぶりに初めて同定したが、カメラ行脚を始めたばかりで、640 X480 ピクセルに設定して撮影をしたものの一つである。当時はデ ジカメ。圧縮して撮影しているので、詳細が全くつかめないのが残念である。同一個体ではないかもしれないが同じ場所のものを、一週 間後にも撮影していた。ただ、掲載してみて画像の葉に関して、解説と異なる様な感がある。大き過ぎるように思える。テリミノイヌホオズ キに見えないでもない。このように考え出すときりなく迷路に入り込み、坩堝に嵌りはじめるのである。他の手持ちの図鑑にはムラサキイ ヌホオズキの記載がなく、比べ様も調べ様もない、NET検索でも確信できるとは言い切れない。ムラサキイヌホオズキとして掲載はしたが、 課題を残す。 |
*画像転載禁止*
(2段)花序は茎の途中から散形状にでる。 淡い青紫色の花弁は、長さは3ミリ、径3ミリ程度と小さい。 花が随分小さいと感じたのを覚えている。 (3段)花柄は花時には長さ4〜6ミリ。果時には8〜10ミリほど。 短毛が散生するか無毛らしいが。白っぽく見えている。花序には2〜5個の花をつける。 (4段上)若い果実。どの若い果実も濃淡の斑になっているように見えた。 (4段下)黒色に熟している。全体に艶がある。白いのはふけ状のものがあるが・・・・。 (5段)葉柄の長さは5〜20ミリ、短毛を散生する。 葉身や葉柄は若いものには短毛が散生するが後には落ちるそうだ。 葉柄の毛は密生して見える。 ≪一週間後の03・9・22撮影≫ ここからは同一株ではないが全て同じ場所に生えていたもの。 (6段) 茎は紫色帯び稜があり、曲がった短い剛毛があるのがわかる。 (7段)果序軸は1〜2センチ。ほぼ一か所から果序柄がでている。 萼は鐘形で浅く5裂している。長さは2ミリ程度。 この果実も拡大してみると白いふけ状のものがあるが 熟してもあるのか不明である。 (8段)葉は互生。葉身は楕円形で長さは3〜5センチ程度。 幅1〜2・5センチ程度。先はやや鈍く基部は鋭形だそうだ。 縁は不明瞭な波状とある。ちょっと葉については疑問が残る・・・。 (9段)果時の草姿。黒く熟した果実が光っている。 若い葉以外は、間違いなく葉柄が長い点が気になる。 |
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