シダレモモ
バラ科 サクラ属
 
学名 Prunus persica f. pendula Dipp. cv.
 異名 Amygdalus percica L. 、

シダレモモ(枝垂れ桃)の幹は直上し3〜4メートルにもなるが、枝が垂れ下がって伸びる様の樹形は優美である。

ペルシカの和名はモモ。モモは果実が食用とされるもののほか花木として観賞される。『桃、栗3年柿8年』という言葉を我々も知っているが、
生長の早い樹木である。通常花は単生するが時に葉芽とともにつく。花径は2.5〜3.5センチ。萼片は普通は5個あるが、八重咲きの場合
は10個以上になる。花色は白、ピンク、紅色等がある。花柄は短く無毛で緑色。葉より花の展開が先。雄蕊は多数で無毛、花柱は雄蕊と同
長で長い軟毛がある。一般に観賞用の品種をハナモモという。ハナモモと呼ばれるものには、普通品種、ほうき立ち品種、枝垂れ品種、カラ
モモ、一才桃、に分けられている。
枝垂れ品種には、●残雪枝垂れ=八重咲きの白花品。●源平枝垂れ=紅白の咲き分けまたは紅白絞りで八重咲き品。●京更紗枝垂れ=
紅白絞りの一重咲き。●相模枝垂れ=紅色の八重咲き品。等多くの園芸品種または系統があるが、花から判断すると普通品種のそれぞれ
の枝変わりで生じたものではないかと推測されるそうである。


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 5』 小学館
●『原色図譜』 浅山英一著 平凡社
●『山渓カラー名鑑 園芸植物 』 山と渓谷社





☆花の詩・メモ☆
ここに掲載している枝垂れモモは、品種名を特定できないが、桃は大輪で艶やかである。其々の花色が多少異なることから別品種とは思うが、
源平枝垂れ等と異なり、なかなか見分けは難しい。枝の枝垂れる品種のモモを掲載している。


*画像転載禁止*



藪椿の垣根から覗いている。赤味帯びた濃い紅色の大輪が艶やか。


枝垂れモモ=撮影05・4・15



ブロック塀から枝垂れている見事な明るい紅桃色のシダレモモ。


(1段)品種名は解らないが、紅桃色が艶やかである。花は大輪八重で美しい。
枝垂れモモ=撮影04・4・1






(2段)雌蕊は1個。雄蕊は多数。画像から見る花は、梅も桜もよく似ている。
花柱が白く見えるのは長い軟毛があるかららしいが、特に観察をしていない。
花柱の長さは雄蕊と同長。雄蕊は無毛。

枝垂れモモ=撮影04・4・1

(3段)萼は10個以上あるらしいが、芽鱗、萼等特に観察していない。
萼には短毛が密生しているようだ。花柄は無毛、この花柄の長さ1センチありそう。

枝垂れモモ=撮影04・4・1

(4段)T〜3段とは別の場所のもの。
近所の農家の納屋の片隅に植えてあるものだが、同じ品種と思える。

幹は径10センチもあるのに、剪定しすぎなのか片方にちょろちょろと枝
があるのみで一寸さみしい。毎年このような状態である。切り込みに強い。
家屋の壁との隙間が無いので、いつも家屋側の枝を切るのだそうだ。

枝垂れモモ=撮影04・3・27
種別(し)  科別(は) FLORA  HOME Last update 09・3・6 広島県



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