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シャジクソウ属の中で、日本では最も普通に見られる帰化種のシロツメクサとムラサキツメクサがある。シャジクソウ属の葉は3小葉、 まれに5小葉もみられる。葉縁には鋸歯がある。托葉は葉柄に合着している。花序は腋生。総状花序につくが、その多くは多数の花 が密集して頭状花序に見える。花は筒状、萼は上部が5裂し裂片は針状に尖るものもある。旗弁は他より長いが竜骨弁は最も短い。 先端は尖らず翼弁時に旗弁と基部で合着。雄蕊は2体雄蕊をなし、豆果は小型で多くは宿存する萼に包まれている。裂開しない。 シロツメクサは ヨーロッパ原産。名前の由来は、オランダからの献上の器物の間に詰めてあった事からツメクサの名がついたそうで ある。日本全国に牧草として輸入されたものが広がったと考えられるそうだ。クローバーの名は馴染みがある。野原や空き地などでも 極普通にみられる無毛の多年草。茎は地を這い、節から所々で根を出す。花序と葉は立ち上がる。葉はふつう3枚で長柄は6〜20 センチある。小葉は広倒卵形、円形、倒心形等で、先端はやや窪み長さは1〜3センチで、葉縁には細歯牙がある。葉の両面とも無 毛。表面には斑紋の有るものが多い。花期は5〜10月。花は白色かやや紅色帯びる。10〜30センチの長い柄の先に密集してつき、 球形に近い花序になる。花は長さ9ミリ程、萼とほぼ同長の柄がある。萼は緑白色で10脈がある。長さ約4ミリで無毛、萼筒は長さ2 〜3ミリ、先は5裂。萼裂片は狭卵形で不同長、上部の裂片は他より長く約2ミリ、萼筒と同長〜やや短い。花は受粉後に下に垂れ、 豆果は宿存する萼と花冠に包まれて成熟する。2〜4種子がある。 よく似たタチオランダゲンゲ[T. hybridum L. ]やツメクサダマシ[T. Fragiferum L. ]があり、タチオランダゲンゲは花が普通淡い 紅色で、花序は直立した茎の先につく。ツメクサダマシは、花序の基部に総苞片がある。シロツメクサには無い。 解説だけ読むとちょっと心配になってきたが。挿入画像では見た目で見分けられそうにも見えるが・・・・。 出典・参考文献 ●『原色日本帰化植物図鑑 』 長田武正著 保育社 ●『日本の野生植物U 草本 離弁花類』 平凡社 ●『日本の帰化植物 』 清水建美著 平凡社 ☆花の詩 メモ☆ 小さい頃からクローバーといっていた。身近な植物であるが仕組み等は全く気にもした事もなかったし、ましてや宿存する萼や花は枯 れて茶色くなった物はよく目にしても、豆果を包んでいる等と知りもしなかった。おまけにその頃の姿になると花を摘み取って遊ぶ事も なく、普通見向きもしない・・・。 桃色のシロツメクサをモモイロツメクサ[T. repens f. roseum ]というそうであるが、手持ちのいずれの図鑑にも記載は見つけられな い。学名からシロツメクサの品種のようではある。山間の道路際の土手に、シロツメクサに混じり咲いているのを見かけた。何時もお 世話になる訊ね花掲示板に投稿して名前を知ったが、とても綺麗な桜色であった。タチオランダゲンゲとの違いなど、調べた後に掲載 していく予定ではいる。 四葉のクローバーは、≪幸せを運ぶ≫と小さい頃から知っていた。こっそり探したものだ。中学一年生の頃≪四葉グループ≫と名付 けて、仲良し4人が親しくしていた事を今懐かしく思い出す。東京に住んでいた頃、多摩川の読売巨人軍の野球場に、家族で毎週日 曜になると出かけていた事も思い出す。当時江川卓選手が巨人軍に入ったばかりの頃。5月の或る日、其の日はとても暑い日だった。 まだ小さかった子供たちはアンダーシャツになって遊んでいた。白いクローバーの花を沢山摘んで来て、夫は娘に冠を作って上げた。 私のPCの在るデスクの前には、其の時の彼らの写真が飾ってある。其の写真が目に触れる度、あの日にタイムスリップした様にくっ きりと思い出す。 |
*画像転載禁止*
(2段)花序は、長い柄の先に球状になる。柄は結構長く20〜30センチもある。 花は長さ8〜12ミリ程あるそうだ。30〜80花が1・5〜3センチの頭上花序となる。 背面にあるのが旗弁。横に開いているのが翼弁。真中に合わさっているのは舟弁。 (3段)蕾の様子である。長いとんがり帽子をかぶった妖精みたい・・・・。 下側から次第に開花していく様子が分かる。 (4段)花柄が下垂している。受粉が終わった証拠らしい。 残存する花冠や萼に包まれて豆果が成熟する、中の種子は2〜6個らしい。 萼の様子もわかる。萼の長さは約4ミリ、10脈があるそうだが確認していない。 萼の長さは約4ミリ。筒は無毛で2〜3ミリらしい。先は5裂し鋭利に尖る。 萼裂片5個の内、上部の2個は他より少し長いのもわかる。 短い花柄には毛があるのがはっきり分かる。図鑑には記載はない。 (5段)花序にやや淡い紅色帯びたもの。
(1段)花序の裏側から見たもの。この画像から気がついたが、一番下側の花の数は 花序柄の脈と同じ数である。関節になっていると思える短い花柄は有毛。 萼は緑白色、萼筒には緑色の脈が見えている。裂片の谷間に斑点がある。 (2段)この画像から考えられるのは、中心の花になるほど花柄が長い様である。 (3段)完全に全ての果柄が下垂している。花冠も萼も枯れても残存している。 このまま豆果が成熟するまでそのまま豆果を包んでいる。 (4段)あまりに当たり前になっている葉…またまた観察不足である。 長い葉柄の先に3小葉からなる。先端は少し凹むか円い。 小葉の葉縁にははっきりとした鋭い歯牙があるが、別に痛いわけではない。 基部にはV形の斑紋があるものが多いが、目立たないものもよく見かける。 |
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