|
|||||||||||
|
|||||||||||
カスミソウ属はコーカサス原産の1年草〜多年草時に亜低木になる。萼には5脈があり接合部は膜上、花弁は萼より長い。雄蕊は10個、花 柱は2個、刮ハは4つに裂ける。一般にカスミソウは[G. elegans]を改良したカスミソウ(ハナイトナデシコ)と[G. paniculata]を改良した シュッコンカスミソウ(コゴメナデシコ)の2系統があり、前者は花壇用に後者は花束に用いられる。 宿根カスミソウは耐寒性多年草。ヨーロッパ中央アジア、シベリアに分布。日本には明治12年に渡来。最近品種改良が盛んで花径、分枝性、 花柄長と角度、茎硬度、耐暑性等に優れたもの、ピンク系などがあるそうだ。パニクラタの和名はシュッコンカスミソウ。地下に多肉質の根茎 があり深く伸びる。草丈は90センチ以上になり、よく分枝して霞掛かった様な小さな白色か淡い桃色の花が多数つく。全株が粉白帯びた緑色 で無毛。まれに軟毛があるものもある。葉は線状披針形で先端が尖り十字対生する。萼は短い鐘状。花序の開花は先端から基部に向かって 咲く。開花期は6〜8月。シュッコンカスミソウから八重咲き品種が作られ、切り花用に広く用いられている。園芸品種では ●‘プリストル・フェアリー’[‘Bristol Fairy’]=最もよく知られているもので。1925アメリカで育成された白色で花径3〜4ミリの小輪。 ●‘パーフェクタ’[‘Perfecta’]=‘プリストル・フェアリー’から選抜された白色、大輪で花径8〜12ミリで八重咲きの晩生品種。 ●‘ダイアモンド’[‘Diamond’]=‘プリストル・フェアリー’から選抜したもので、開花期は遅く草丈もやや低く、茎が硬いので切り花に向く。 ●‘レッド・シー’[‘Red sea’]=桃色の小輪で花径3〜4ミリの八重咲き早生品種。 などがある。これら、シュッコンカスミソウは組織培養で生育活性が高められ、広く栽培されるようになったそうだ。 出典・参考文献 ●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ●『園芸植物大事典 2』 小学館 ☆花の詩メモ☆ シュッコンカスミソウは蜆花の小型版の様な花だった。頭花は7〜8ミリ位だったろうか。花束やアレンジメントに豪華さを添える。この大きめの 花のシュッコンカスミソウは、私のお誕生日に貰った花束の中に入っていた。良く見かけるのは同じ八重でも5ミリ前後で小さいが、でも一重の カスミソウ・エレガンスよりは好きである。町内の知人宅では、駐車場の際に植えているが、花の大きさから普及品の‘プリストル・フェアリー’で はと思うが、支柱を立てて纏めて縛ってでも置かなければ、枝の途中が曲がり暴れて寝転んでしまって、庭植えには一寸難点かなとも思った。 ピンク色のものは知人宅の畑に植えているもの、畑の入口が締まっており傍で撮影できず、周りの植物が邪魔で撮影が儘ならなかった。花の 濃い目の紅色の縁取りが可愛いかった。残念ながら葉の観察は全くしていない。花束などに入っているものには、葉は全くないのが普通。画像 の物の品種名の特定はできていないが、白花品は花径が大きく、カスミソウのイメージでは無いなと感じたので‘パーフェクタ’かなとも思うが不 明。桃色品は早生品種の‘レッド・シー’で間違いないのではと思える。 |
*画像転載禁止*
(1段)白色八重のカスミソウ。12月下旬花束の中の添えもの。 (2段)淡いピンク色の八重カスミソウ。5月中旬畑で見たもの。 |
|||
|
Last update 08・7・5 | 広島県 |
Copyright (c) 2004-2009 hananouta All Rights Reserved