ショウゴインダイコン
アブラナ科 ダイコン属
 
学名 Raphanus sativus (Shougoin-daikon)

ダイコン属はアブラナ属に近縁でダイコンとキャベツを交配して新属の[Raphanobrassica]がつくられているそうだ。花は白色が基本。
その他詳細はアオクビダイコンに掲載。
宮重ダイコン(アオクビダイコン)[
R. sativus (Miyashige-daikon)]から江戸時代末期に円球形の聖護院ダイコンが生じたそうである。
室町時代美濃には華北ダイコン型の鼠ダイコンの様な栽培品種があり、これが尾張の方領ダイコン(
Houryou-daikon)との雑種として、
宮重ダイコンが育成されたと考えられるそうである。宮重ダイコンは葉質がやわらかく、濃い緑で光沢があり、毛は少なく、程度の差はあ
るが根の細胞が小さく肉質がしまり、青首で抽根性であるなど、華北系青ダイコンの形質をもっている。宮重ダイコンは交雑により生まれ
た事が分かる。この宮重ダイコンから聖護院ダイコンが生じたということであるが、聖護院ダイコンについての詳細な掲載は図鑑にない。


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 3』 小学館




☆花の詩・メモ☆

ショウゴインダイコン
はダイコンの一種で丸い根菜である。真っ白い4弁花を咲かせる。畑に取り残されていたこのショウゴインダイコンの
根の部分を撮影しようと思い、一寸押しただけなのにクランと抜けてしまった。慌てて又穴に戻したが、意外に簡単に抜けるのに驚いた。
クワバラ・クワバラである。野菜泥棒と間違われてしまう。
 10センチ以上或いは、もっとあったかもしれないが、全体に丸ボテのダイコンである。大カブに似ているがちょっと形が異なる。カブはも
っと繊維の肌理が滑らかで、花色が異なる。聖護院ダイコンの真っ白な花弁は縮緬のようにシボが強い。畑で見た時の白い花は、地味で
目立たない気がしたが、写真で見ると意外や意外、清潔感いっぱいのステキな花に見える。葉は羽状に深裂し、普通の大根と変わらない
と感じたが、上記大事典によると毛が少ない触ったと思うが記憶にない。ドジ!!ただ花について思うのは、アオクビダイコンの花はハマダ
イコンに似た紅紫帯びて意外と奇麗であるが、同じ血をひく聖護院ダイコンの花は基本の白色である。人間でも同じ両親から生まれても、
兄弟姉妹は顔が違う様なものなのだろう。


*画像転載禁止*



ショウゴインダイコン=撮影04・3・19







(2段)白色の4弁花の十字花。花弁は皺くちゃにした様なしぼが多い。
雄蕊は6個黄色い葯がみえている。太い花柱は1個あるが見えていない。

ショウゴインダイコン=撮影04・3・19

(3段)10〜15センチほどある丸いダイコンである。画像の多肉根部分の上半分は緑色帯び、
アオクビダイコンの血を引いているのだろうか。基部まで全体が白色の物もよく見る。

ショウゴインダイコン=撮影04・3・19
種別(し)  科別(あ)  FLORA  HOME Last updat 09・3・23 広島県



Copyright (c) 2004-2009 hananouta All Rights Reserved