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シクラメン属は地中海沿岸〜中部ヨーロッパの原産。山岳地帯の森林の斜面や崖の割れ目などに生える地下に球状の塊茎をもつ多年草。 葉は根生し長い葉柄をもち、葉は肉質で普通は心臓形。円形や卵形腎臓形もある。表面に一般に斑紋がある。葉縁は全縁か波状の歯牙 がある。葉裏は銀灰色の斑紋のあるものが多いそうだ。花は単生、普通受精すると花柄が螺旋状に巻く。萼片は5個、花冠は5裂、開花時 に上に反転する。短い雄蕊は5個、花冠の基部につき雌蕊は1戸で柱頭は針のように細くとがる。シクラメンの属名はギリシャ語の kyklos =円、受精すると花柄が螺旋状に巻く事やあるいは、塊茎の形に由来するという説もあるそうだ。 ペルシクムの和名はシクラメン。種名の percicum はペルシャの意味。シクラメンの園芸品種はペルシクムを改良されたもの。塊茎はやや 平たい球形で表面はコルク質化し根は下部から出る。葉は一般に心臓形、表面の斑紋は個体により著しく変異がある。葉縁には密に歯牙 縁になっている。園芸種の大部分は育種過程で芳香が失われている。最近は芳香のある園芸種(芳香シクラメン)がある。 冬から春に咲く が、耐寒性は極めて弱い上に、高温多湿にも弱い。多くの園芸種があるが、栽培方法は野生種とは異なり特殊化しているそうだ。花後受精 した花柄は螺旋状に巻かずに下方に曲がる事から多種とは区別できる。つまり、花柄が巻くものは ペルシクム種ではないという事の様であ る。花柄の巻くものは ■シクラメン・ネアポリタナム[C. neapolitanam Ten. 異名 C. hederaefolium Duby]=秋に咲く小型種。塊根が非常に大きク、根が上から出る。 葉は五角形〜蔦葉状〜腎円系まで多型。花は小輪で喉部に耳たぶ状突起がある。花後花柄は螺旋状にグルグルに巻いて倒れる。 ■シクラメン・コウム[C. coum Mill.]=塊根は扁球形で根は下半分から出る。葉は全縁か波状縁。葉裏は濃い赤褐色。シクラメンの半分にも 満たない小型種で耐寒性がある。花後の茎や古い葉の葉柄は螺旋状に巻く。ロックガーデンに用いる。 園芸種には種子を蒔いて6か月で開花し、耐寒性の強い鉢植え用品もある。またシクラメンは花型で分けられている。 ●ペルシカ咲=園芸種の代表格で巨大輪。裂片が細長く開花同時に兎の耳状に反転する。 ●パビリオ咲=裂片の幅が広く、裂片は反転する。縁が縮れて波状になり豪華。 ●ロココ咲(フリンジ咲)=パビリオ咲をさらに改良したもので、裂片が重厚で反転しない。 ●八重咲=裂片が2〜3重に重なって反転する。裂片は短い。 出典・参考文献 ●『原色図譜 園芸植物 温室編』 浅山英一著 平凡社 ●『園芸植物大事典 2』 小学館 ●『原色園芸植物大図鑑』 北隆館 ●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ☆花の詩・メモ☆ 葉の表面に独特の紋様が有り、一見カンアオイ属の葉に似ている。八重咲き品種も有る様だ。園芸品種にはここで掲載している普通種とミニ 種がある。ミニ種には、ガーデン・シクラメンの様に戸外で栽培出来る物もある。画像のシクラメンは頂き物で、自分ではせっせとお手入れをし ていたつもりだったが、結局夏場に枯らしてしまった。 シクラメンと聞くと、どうしても布施明氏の歌う≪シクラメンの香り≫を想いうかべる。 ♪〜 真綿色した シクラメンほど 清々しい物はない〜〜♪ シクラメンには香りが無いと言ってても、今では香りの在る品種のシクラメンが作出されている。あの詩が出来た頃には、香りのするシクラメン は無かったのだろうか?気にしたことはない。しかし、あれから何年も月日が流れて、本当に何時聴いてもあの曲と詩は素晴らしい。作詞作曲 者の小椋圭氏の風貌(失礼)からは想像できない。当時は、東京大学出身で第一銀行(第一勧業銀行になっていたかな?)勤務のエリートサラ リーマンだった。それだけでセンセイションを巻き起こした人でした。 |
*画像転載禁止*
*このシクラメンは、花柄は捩じれることはなかった・・・。園芸名は不明 |
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