マンリョウ
ヤブコウジ科 ヤブコウジ属
 
学名 Ardisia crenata Sims
 異名 Bladhia lentiginosa Nakai

アルディシア属の和名はヤブコウジ属。属名はギリシャ語 ardis =矢、又は槍の先端の意味に由来し、鋭く尖った葯に因むそうだ。この属には世
界で300種もあるそうだ。常緑高木〜小低木または亜低木。葉は単葉、多くは互生し全縁か鋸歯縁。花は通常頂生または腋生の円錐花序〜散
房花序で普通は5数性。萼、花冠ともに深裂。花冠裂片は右回りの片巻き状。雄蕊は短く直立し花筒の基部につく。葯は内向する。果実は石果、
外果皮は肉質、ヤブコウジ科の内果皮は堅いそうである。

マンリョウは暖地の林内に生える常緑小低木。庭や鉢にも植えられる。茎は直立し30〜100センチになる。上部で小枝を四方に出す。葉は互生、
厚みがあり革質で濃い緑色、長楕円形で長さは4〜13センチ、肉厚の葉縁は波状で反曲。歯牙の間に内腺点がある。葉面には明点や黒い点が
あり、乾くとやや突出した点となって残る。花は7月〜8月頃に前年の側枝の葉腋に散房花序につく。花冠は白色で深く5裂、花径8ミリ、裂片は反
曲する。雄蕊は5個、雌蕊は1個。果実は6ミリほどで赤く熟す。熟した果実は次の年の花時まで付いている。実生による変異が多く、果実の色、葉
型等変異が多い。園芸種も数多くある。果実の色の異なるものに
●キミノマンリョウ[ f. (Nakai) Ohashi]=果実が黄色になるもの
●シロミノマンリョウ[ f. leucocarpa (Nakai) Ohashi]=果実が白く熟す。

出典・参考文献
●『原色図譜 園芸植物』 浅井英一著 平凡社
●『園芸植物大事典 5』 小学館
●『原色園芸植物大図鑑』 北隆館
●『日本の野生植物 木本U 被子植物』 平凡社
●『山渓ハンディ図鑑5 樹に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物』 山と渓谷社
●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社
●『山渓カラー名鑑 日本の樹木』 山と渓谷社




☆花の詩・メモ☆


花は7〜8ミリで、近寄ると花冠 には黒い斑点があり汚い色に見える。花や果実は下垂している。果実は真っ赤に熟すと綺麗である。我が家にもあ
るが、果実の色は実に綺麗な真っ赤である。マンリョウとセンリョウの区別が、以前はいつまでたっても出来なかった。我が家のマンリョウは庭にノ
ムラモミジを植えた後、1〜2年して幹の際から生えて来た。全く手入れもしないで知らん振りである。なかなか大きくならないが、10年でやっと1メ
ートルほどに生長した。大きな赤い実は齧り付きたく成る程美味しそうである。しかし、この辺りには野鳥が沢山いるが、不思議に小鳥が食べに来
ないのは何故?シナヒイラギの果実は入れ替わり立ち替わり飛来してきて食べているというのに。06年撮影した時点で、花と果実が一緒に撮影で
きた。花は7月頃から咲き始めるが、真っ赤な果実は落下する気配はない。図鑑によると翌年の4月頃までは残るとされているが、我が家では7月
末あたりでも果実は残っている。縁起物としてマンリョウやセンリョウは、お正月の生け花には欠かせない。



*画像転載禁止*


● マンリョウ   
       
学名 A.crenata Sims


マンリョウ=撮影03・12・2






(2段)散形状花序をつける。花冠は7〜8ミリ、先は5深裂し先端が反り返る。
雌シベは1本突き出る。短い雄シベは5個、先きの尖った黄色の葯にも紫褐色
の斑点がある。花弁、萼、花柄にも紫褐色の斑点がある。

マンリョウ=撮影06・7・15

(3段)ヤブコウジ属の特徴に、花冠裂片は右回りの片巻き状に配するとあるが、
片巻きの意味が全く分からなかったが、蕾の先を捩じたような形になっている。
此の事を指すのではと思っていたが、果て?花冠は極々淡いピンク帯びているようにも見える。

マンリョウ=撮影06・7・15

(4段)昨年の果実と花が同居している。実際の果実の色に近い画像である。
大事典の解説に、花柄には普通葉があるとあるが、その点がよく分からないでいる・・・。

マンリョウ=撮影06・7・15

(5段)果実は真っ赤に熟し下垂する。果皮には斑点があるがあまり目立たないようだ。
マンリョウ=撮影03・12・2

(6段)基部はクサビ型。両面無毛。葉裏には、明点が密生している。
葉柄や主脈、葉裏の黒褐色のものは細点だそうである。
此の明点と細点は乾くとやや突出した点として残るとある。

マンリョウ=撮影06・7・15

(7段上)表面から見た葉縁。裏から突いた様な突起になっている。
(7段下)裏面。葉縁は波型で凹部分に埃が溜まっている・・・。
波状の歯牙の間に内腺点がある。。

マンリョウ=撮影06・7・15



● シロミノマンリョウ
    
学名 A.crenata f. leucocarpa (Nakai) ohashi 


マンリョウ=撮影04・4・22







(2段)散形状花序。花は7〜8ミリ。マンリョウとの違いは全くわからない・・・。
マンリョウ=撮影06・7・11

(3段)花冠は5深裂し先端が反り返る。雌シベは1本長く突き出る。
先のとがった雄シベは5個、黄色の葯には紫褐色の斑点がある。
花弁、ガク、花柄にも紫褐色の斑点がある。花冠は白色にみえる。
蕾が逆になっているので勘違いしそうだが、花冠裂片は右回りの片巻き状。

マンリョウ=撮影06・7・11

(4段)乳白色の果皮には斑点が見える。果実が鈴なりに生って下垂している。
マンリョウ=撮影04・4・22





(5段)樹姿。茎は直立している。葉は互生。画像のものはご近所の鉢植え。
マンリョウ=撮影06・7・11
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Last update 06・7・15 広島県



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