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| ケチョウセンアサガオはメキシコ原産の多年草だそうである。 ０３･６月のある日。道路際に植えてあったもので、既に花期は終わり果実になっ ていたのを最初に見た。緑の若い果実には棘が均等に並んでいた。 別の場所で花を見た時は、先に果実を見ていたとは言え全く一致しなかった。 暫くして其の花後に果実がついているのを見て、初めて同一品種と知った。 ０３年１０月頃のある日、果実が未だ緑の株を根元から切り倒して、畑の隅に捨 ててあった・・・。 私は、それを拾って帰り、花壇の隅に其の株をそのまま置いておいた。暫くして 見てみると、果実が不規則に裂開し、中から５ミリ程の丸くて扁平に近い茶色の 種子が見えていた。 あれから丸３年が過ぎたが、我が家の花壇の一番端っこで０６年も一頻り咲いて いた。我が家では庭を弄る者は私以外誰も居ない。有毒とは訊いているが、誰 も食べる者も穿り返す者も居ないので、目下のところは皆安全では有る・・・・。 アルカロイドという成分を含み、汁が目に入ると失明するそうである。怖い怖い！ 白で清楚な花は嫌いではないが、流石に切花にする気にはならない。 しかし、庭に植えているお宅もこの辺りでは結構見かけるが、空き地に大きな株 になっている物も良く見かける。我が家の株より数倍立派である・・・。 学名について『神奈川県植物誌』には、従来 学名 Datura inoxia とされて いたが、この花冠 には１０個の尾状の突起があるそうで、ケチョウセンアサガオ とは違うそうである。ケチョウセンアサガオは５個の突起があるものとしている。 其れに倣い学名の変更訂正をしたが、見方によってはケチョウセンアサガオの 花冠 も、突起が１０個に見えないでもない。しかも、其の花冠 を見ると雌蘂が長 いものがあるのが、一寸気になる・・・・。 ケチョウセンアサガオの花柱は、雄蘂より短いのが特徴。 そのほか ●チョウセンアサガオ 学名 D. metel は全体に無毛である。 ●ツノミチョウセンアサガオ 学名 D. ferox は果実の棘が太く長い。 ●ハリナシチョウセンアサガオ 学名 D. storamonium var. inermis は棘無。 ●シロバナチョウセンアサガオ 学名 D. storamonium var. storamonium は、果実が直立し棘の長さは不揃い、果実は４裂。 茎は緑色で花が白。葉に大きな鋸歯がある。 ●ヨウシュチョウセンアサガオ 学名 D. storamonium f. tatura は、シロバナ チョウセンアサガオに似ているが、淡い紫色帯びた花 冠で、茎は紫帯ている。 |
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