ソシンロウバイ
ロウバイ科 ロウバイ属
 
学名 Chimonanthus praecox var. grandiflorus f. concolor 
ソシンロウバイは落葉低木。花はとてもよい香りがする。
その外ロウバイ属の詳細は ロウバイのサイトを参照されたい。
素心蝋梅と書く。花びらは蝋細工の様である。蝋細工の様な花弁と色調は、ロウ
バイにも共通して言える事で、太陽を浴びて咲いている黄色は眼に染みる様だ。


全てが黄色の花弁。果実は偽果といい特徴がある。蘂は果実になっても其のま
ま残り、烏賊の足に見える・・・・。ロウバイの若い偽果でも判るが、比べて見ると、
烏賊の足状に見える蘂の形の違いが分かると思う。『樹に咲く花 山渓』によると、
雄蘂等が残ると有る。花柱が残り肥大していくと思っていたが、07年の課題とな
った。雌蘂については、壷形の花床の中に多数つくとある。花後には花床が大き
くなり偽果の中にも、ゴキブリの卵に似た痩果が入っていると記されているが、花
の咲いているのは見かけても、果実までは気にしていなかった・・・・。

農家のおばあちゃんに、果実の事を訊ねてみると
『食べる事も出来ない果実だから、放って置けば直に落ちてしまう』と仰っていた。

葉には柄があり対生している。葉は全縁で、大きさは10センチ以上在り大きく感
じる。
花の内側が褐色のロウバイや属の違う花弁が赤褐色のクロバナロウバイも有る。



05・1・12
偽果を観察できた。痩果は形も大きさもゴキブリの卵によく似ていた・・・・。図鑑
には3センチほどの大きさに生ると有るが、落下して乾燥しているものでも5センチ
近く有った。




06・12・15
久々に出かけてみると、未だ葉も落ちずに残っていた。今まで幹の状態を、全く
観察していなかったが、今回驚いてしまった。幹はまるで何かの巣の様にも見え
る、丁度トックリランの株元の様に膨れていた。この3年間全く気付かなかった。
これは正常?特徴?それとも病気だろうか???
この畑には、同じぐらいの大きさの蝋梅が並べて植えて有るが、根元は全く異な
る。偽果も蝋梅の方が一回り細かった。



07・2・23
株元が大きく膨らんでいる木本を、3箇所で確認した。このような状態について触
れられている図鑑を持ち合わせのて無い。特徴かもしれない。


*画像転載禁止*


ソシンロウバイ=04・2・10





(2段)蝋梅より花はやや大きいそうで有る。
花はまるで蝋細工のようである。
一番内側の花被片は鮮黄色である。

ソシンロウバイ=04・1・21

(3段)この部分は雄蘂の裏側。雄蘂は5〜6個有る。
葯室は左右で1対。内側に花粉が有るように見える・・・。
雌蘂は多数有るそうだが、雄蘂に覆われて見えない。
雄蘂の内側に仮雄蘂がある。
壷型の花托(花床)の中にあるそうである。

ソシンロウバイ=04・1・21

(4段)茶色く見える鱗片状の物は萼だろうと思えるが、
萼片も花被片もらせん状に続いて付き、
萼は萼、花被片は花被片と言う具合に分かれていないらしい。

ソシンロウバイ=04・1・21

(5段)未だ1センチにも満たない果実(偽果)。
螺旋状に花被片跡が、表面に残っている。
丸い部分は雄蘂の跡ではないだろうか。
先端のものは、雄蘂や仮雄蘂などが宿存する。

ソシンロウバイ=04・3・28

(6段)偽果も大きくなり直径2・5センチ。長さ5センチ前後。
烏賊の足状に大きくなって最後まで残っているのは花柱と思っていたが
図鑑には、雄蘂や仮雄しべとある・・・・。。
何れの表面も全体に短毛に覆われているようだ。

ソシンロウバイ=04・4・16

(7段)乾燥した果実が沢山落下していた。
左の細いものは蝋梅のもの。
真ん中の果実はソシンロウバイのもの。

ソシンロウバイ=06・12・15

(8段)偽果の中には黒褐色の痩果が多数有る。
ゴキブリの卵を知らない人もあるだろうが、良く似ている・・・・。

ソシンロウバイ=05・1・12





(9段)樹の直径は15センチ程度だが、
幹の部分を見て驚いた。
まるでトックリランの様になっている。
正常なのか?特徴か?それとも病気か?何かが巣食っているのか?
調べてみると、彼方此方の木本の基部にこのような形が見られた。

ソシンロウバイ=06・12・15

(10段)葉の大きさは大きいもので12〜3センチはある。
対生し葉柄がある。葉縁は全縁となっている。
蕾は葉腋に付いている。

ソシンロウバイ=03・12・3
(そ)  FLORA  HOME Last up date 08・1・5 06・12・15


Copyright (c) 2004-2008 hananouta All Rights Reserved