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シュロガヤツリはマダガスカル島原産。高さは60〜120センチ程になり叢盛する。茎は三角で縦線がある。葉は退 化して鞘状になる、葉と思っていた部分は全て総苞である。その総苞片は葉状で20個前後あり、、茎頂部に傘状に 並んでいる様に見えるが互生している。其々裂片は線状剣形で先端がとがり、10〜20センチある。無毛で先端は 下垂して棕櫚の葉の様に見えるそうだが、そのような状態のものを見かけた記憶が無いが、また見過ごしているの かもしれない。花は総苞の脇からほそい花序枝を出し、その先端に畑や畔でよく見かけるカヤツリグサにそっくりな 淡い緑色の小穂がつき、苞と交互に並んでいる。挿し木も可能らしい。 キペルス(シペラス)の和名はカヤツリグサ属。古代ギリシャ名kypeiros に由来するそうである。殆ど一年草、塊茎や 根茎を有するシュロガヤツリの様な多年草もある。属の大部分がカヤツリグサ等の様な草であるが、中には鑑賞用、 繊維をつくる為の 作物、牧草として利用とある。葉は線状、種類によっては退化し鞘状。扁平な小 穂が茎頂上に多数集まり、複散形花序。花序の総苞は葉の様な形をしている。小穂には頴が2列、其々1個の 花がある。花は両性で花被はない。雄蕊は1〜3個。雌蕊は柱頭が3裂。痩果はレンズ状か三角形とある。 園芸品種には ●コシュロガヤツリ =グラキリスは基本種の小型で高さ20〜25センチ。 ●フイリシュロガヤツリ=ヴァリエガツムは基本種の茎や総苞片に白色条線の斑が不規則に入る。 ●カミガヤツリ=パピルスは1.5〜2.5メートルになる。花軸は細長く無数に着生して四方に垂れ30〜40セン チの球形になる。小穂は淡い褐色、無柄で多数密生する。 ●イソクラドゥス=カミガヤツリをごく小型にした形態。 C.haspan ‘Viviparus’として栽培。 ●アルボストリアツス=シュロガヤツリを小型にして、総苞片は10センチ程度で幅を広くしたような形態で日光不 足でも徒長しない。 出典・参考図書 ● 『園芸植物大事典 1』 小学館 ☆花の詩 メモ☆ 総苞片の部位は葉とばかり思っていた。生け花に良く使う事は知っていた。生け花では背丈の小さい物しか見た 事がなかった。地主が植えられたのであろうが、近所の荒れ地となっている湿地の水辺にはえていた。1・5メー トル前後あり、カヤツリグサの超大型版と言った姿である。知人宅では玄関脇に植えている。最近国道沿いの畑 で通勤の際毎朝見かける株は、可也大株でよく茂り幅1・5メートル程ある、高さがとても短く感じられる。茎の観 察は全くしていない。よく知っている植物はついつい見過ごしてしまう。 |
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(2段)花序は淡い緑色の小穂をつける。 野辺でよく見かけるカヤツリグサとそっくりである。 黄色の葯が沢山見えている。03・12・6日の撮影。 (3段)葉状に見えるのは総苞片。20個前後ある。 茎の頂部に傘状に互生している。20センチ前後ある。 (4段)互生している様す。総苞片の間から花序枝が出ている。 苞と花序の茎が交互に並び重なっているのが確認できる。 (5段)総苞片の端にはのこぎり状の葉縁をしている。 ザラザラしているので皮膚を切りそうである・・・。 |
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種別(し) 科別(し) FLORA HOME | Last update 08・7・5 | 03・12・6 |
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