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スイセンのNarcissus はギリシャ神話に出てくる美少年Narkissosからきており、池に映った自分の顔に恋をしそれを捕まえ様とした。この事から 自己陶酔のことをナルシッサスと言うようになったそうだ。スイセン属は25〜35程有り、殆どはポルトガルやスペインに集中して分布している。フ サザキスイセン[N. tazetta] 1種だけは中国南部と日本の南部海岸に自生する。また、ラッパズイセン[N. pseudonarsissus ]はイギリスにもある。 スイセンの球根は鱗茎。線形または披針形の葉。花は花茎の頂部に単生か散形状につく。副花冠と花筒に密着する6本の雄蕊。葯は底着して直 立している。子房は3室。花柱は線状、柱頭は小型で浅く3裂する。刮ハは膜質で種子は球状。園芸種は種間交雑により複雑で現在は12群に分 けられている。 ■1群)ラッパスイセン=1茎1花。ラッパ又は副冠の長さは花弁の長さと同長かそれより長い。 ■2群)大杯スイセン=1茎1花。副冠が花被の3分の1より長いが、花被の長さよりは短い。 ■3群)小杯スイセン=1茎1花。副冠は花被の3分の1、またはそれより短いもの。 ■4群)八重咲スイセン=八重咲は、あらゆる系統のものから出ている。 ■5群)トリアンドルス系=トリアンドルスを中心に改良されたもの。花被は完全に反巻している。1花茎に4〜5個の花がつく。原種はカップか杯状。 ■6群)シクラミネウス系=シクラミネウスを中心にした雑種。花被は完全に反巻。カップは長い円筒で花被とカップは等長。細い花茎に1花を頂生。 ■7群)ジョンキラ系=キズイセンを中心に改良された系統。 ■8群)タゼッタ系=房咲きスイセンを中心に改良されたもの。 ■9群)ポエティクス系=クチベニスイセンを中心に改良されたもの。 ■10群)自生種=バルボコディウム野生種の小さい種類、園芸種の小さいものを一緒にして小スイセンとして扱う。ティタ・ティトはシクラミネウス系。 ■11群)スプリットコロナ・スイセン=副花冠が3分の1以上裂けるもの。スイセン‘オリンジェリー’ ■12群)その外の園芸品種 =以上のどの部門にも属さないもの。スイセン‘ジェサミー’等 出典・参考図書 ●『原色園芸植物図鑑 改訂版 W 球根編』 塚本洋太郎著 保育社 ●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社 ●『原色図譜 園芸植物』 浅山英一著 平凡社 ●『園芸植物大事典 2 』 小学館 ☆花の詩メモ☆ スイセンは耐寒性球根植物。われわれにはチューリップ同様に馴染みの花である。しかし、私には大杯スイセンとスピリットコロナ・スイセンの混同 やフサザキスイセンとトリアンドルス・スイセン、ブルボコディウムと園芸種などはなかなか見分け方は難しい・・・。スイセンと椿の花はお見舞いには 避けるべき。ということを身をもって体験した事がある。小学校3年生か4年生のスイセンが咲くころだった。小学1〜2年生の時の担任の先生が入 院された。友達3〜4人でバスを乗り継いで、お見舞いに出掛けた事があった。私は庭に咲いていたスイセンの花を持参した。でも先生に渡す頃に は、摘み取って2時間以上経過して、花の部分が無くなっていた・・・。昔昔の体験だが・・・思い出すと悲しい。 |
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(1段左)W−W。白色ラッパスイセン。花被片。副花冠ともに白色。 (1段右)Y−Y。黄色ラッパスイセン。花被片、副花冠ともに黄色。
(1段左)Y−YO。花被片は黄色。副花冠黄色で縁がオレンジ色。 (1段右)W−Y。花被片は白。副花冠は黄色。 (2段左)Y−O。黄色大杯スイセン。花被片が黄色。副花冠がオレンジ色。 (2段右)W−YO。花被片は白。副花冠は黄色にオレンジの縁取り。 (3段)W−GWP。ピンクスイセン。 花被片は白。副花冠の底は緑、中央は白、縁はピンク。 (4段)スイセンの殆んどは、副花冠と花筒に密着した6本の雄ずい。 葯は底着して直立している。
(1段)Y−O。花被片は黄色。副花冠はオレンジ色。
フォンシオン この品種は、つぼみの時から緑色帯びている。 ウイルスによる花色の変化ということらしい。 (3段左)W-YW.。スイセン・ペティフォー 。 (3段右)Y−OY。スイセン・タヒチ。 (4段左)不明。色が混じっている・・・。 (4段右)Y−OY。フォンシオンとタヒチの中間型・・・・。
(1段)Y−O。スイセン・ティタテイト (2段)草丈は15センチ程度であったが・・・ 植えて7〜8年が来た。葉は30センチ以上になるようになった・・・。 帯化した頭花・・・・。大輪に(?)なっていた・・・。
(1段)画像の品種は、もっともふつうに栽培されている基準亜種 の何れかと思うが品種までは特定できない。 (2段)花被片は細い披針形。蘂の部分の拡大。 花被片に比べ副花冠が発達している。
(1段)W−W。花被片も。副花冠も白色。
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