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フジ属の詳細は、ヤマフジのサイトに掲載。フロリブンダの和名はフジ。別名ノダフジ。本州、四国、九州の山地に自生する蔓性落葉木本。別名 のノダフジは、地名に因む。蔓は左巻き、前から見て左高に巻き付く。小葉は11〜19個程で成葉はほぼ無毛。本年枝の先に大型の総状花序 をつけ、長さは20〜90センチと長く下垂するので鑑賞用に栽培される。花は花序の基部から咲いていく。向軸側の萼裂片は広くて短い。旗弁は 径1〜1・3センチ。花期は4〜6月。花色は紫色。果実は長さ10〜15センチ。果皮がかたく短いビロードの様な毛に覆われている。豆果は熟す と木質化し、2つに裂けながら捩じれて種子を弾く。種子は扁平な円盤状で1センチ前後。褐色で光沢がある。 図鑑によって蔓の巻き方の記載が異なるのには驚きである。同じことを指しているのだろうが、私は混乱してしまう。 ■『神奈川県植物誌 2001』=フジの蔓は左巻き。前から見て右から左に巻きながら登るとある。 ■『日本の野生植物 木本』=フジの蔓は左から右に巻く左巻き、ヤマフジの蔓は右から左に巻くとある。 ■『園芸植物大事典 4』=フジの蔓は上から見て時計回りに他物に巻き付き登っていくとある。 ■『原色園芸植物大図鑑』=フジの蔓は右巻きで長く伸びる、ヤマフジの蔓は左巻きとある。 ■『原色図譜 園芸植物』=フジの蔓は右巻きで、ヤマフジは左巻きとある。 フジの園芸品種は多くあるそうだが、一般的に栽培されているものは、 ●シロバナフジ[‘Alba’]=花は白く中心部がやや黄緑色。花序は20〜30センチそれ以上下垂するものもある。 ●ショウワシロフジ[‘Shouwashirofuji’=「昭和白藤」。花序は40センチ程度。昭和初期に出来て普及している。 ●ノダナガフジ[‘Macrobotrya’]=「六尺藤」。花序は90〜100センチになる。 ●アケボノフジ[‘Alborosea’]=「口紅フジ」。蕾はあわい紅色。開花すると先が淡紅色。花序は25センチ、開花は4月下旬〜5月上旬と早い。 ●ベニフジ[‘Rosea’]=「桃色藤」。花は淡い紅色。花序は30センチ位。花期は5月上旬。新葉に緑褐色が見られる。結実は良いが、隔年開 花になり易く、多少の変異があり固定されていない。 ●イッサイフジ[‘Nana’]=淡い紫色。接ぎ木して幼木で開花させる盆栽が多い。。開花期は露地植えで4月下旬頃。 ●ナガサキイッサイ=イッサイフジより花色が濃い。 ●ヤエフジ[‘Violaceoplena’]=「八重黒竜」。濃い紫色の八重咲き。花序は30センチくらい。花が丸く見えるので「玉藤」、「黒藤」と呼ばれる。 ●コクリュウ=「黒竜」ヤエフジの一重咲き品。 ●ヤツブサフジ =「八房藤」は花序が分枝している。花は小輪で藤紫色。花序は10〜20センチ。盆栽や庭木に仕立てられる。 ●フイリフジ[‘Variegata’]=「錦藤」、「変わり葉藤」。葉に黄色斑。花は淡い藤色。花序は30センチ。5月上旬に開花するが花つき良くない。 出典・参考文献 ●神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館 ●『日本の野生植物 木本T 裸子植物』 平凡社 ●『園芸植物大事典 4』 小学館 ●『原色園芸植物大図鑑』 北隆館 ●『原色図譜 園芸植物』 平凡社 ☆花の詩メモ☆ ノダフジは花序の長い園芸品種についた名前と勝手に思っていたが別名だった。私の故郷に三永水源地という藤の名所がある。おひざ元であ りながら初めて訪れたのは高校一年生の時。クラス遠足で出かけた。広場でバレーボールをして遊んだ記憶がある。花見の出来る様なフジ棚 は半分程度と少なく、藤はまだまだ若木が多く、見ごたえのある程生長していなかった。あれから数十年を経た10年ほど前(笑)、娘と出かけた 事がある。人の多さにも驚いたが素晴らしいフジ棚だった。花序は1メートルも垂れさがり、堰堤の藤棚は見事に生長し、水源地を眺める景色は 見応えのあるものとなっていた。此の藤をはじめて植えた人のエピソードを聞くと、藤を植栽した事を上司から酷く叱られたとか、其の上司は先 見の明が全く無かったようだ(笑)。 フジとヤマフジの蔓の巻き方について図鑑によって色々な解説があるが、左手を握り親指を立てて見る、親指側が高く巻いているものはヤマフ ジ。小指側が高いとフジで左高に巻くと覚えることにしている。これはNETの中でそのように切れるという記述があり私もその方法に倣っている。 蔓を真上から見るこ事は殆し無いし、横から見るのが普通である。しかも逆様に見る事も無いし真横で見たとしても上部と下部がある。左が高 いと覚えるのが私には覚えやすい。蔓の巻き方で右高のヤマフジとの見分けが付けられる。ヤマフジとフジの花は良く似ていて、花だけでは見 分けにくいと感じる私である。蔓の巻き方には気を配っていたが、葉の観察は殆どというより全くしていない・・・・。 |
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(2段)旗弁は薄紫色で黄緑色の斑紋がある。 ヤマフジも良く似ており花だけではなかなか区別が出来ない。 (3段)蕾の様子。蕾には沢山の苞があり細長い。花序の基部から咲き始める。 ヤマフジの場合、蕾はフジの半分〜3分の2程度の長さである。 (4段)苞の短毛は白い。ヤマフジは茶褐色。 (5段)花序軸、、花柄、萼に短毛があるのが見える。 (6段)豆果には短毛があり灰緑色に見える。 種子の観察はしていないが扁平で円形らしい。 (7段左)若い蔓。左が上部、右が下部。左を高く巻きついている。 (7段右)檜に巻き付いている幹はまるで蛇のようでびっくりした。 (8段)若葉。表裏ともに短毛があるが、成葉になるとほぼ無毛になるそうである。 小葉はヤマフジより多く、11〜19」対あるそうである。 枚数は観察していなかったが画像の若葉の数は、少なく感じるが 蔓の巻き方で藤に間違いない。 (9段)若葉には、表裏ともに短毛があり白っぽく見える。 小葉の基部には托葉があるが早落性だそうだ。
(2段)花冠は蝶形、旗弁には黄緑色の斑紋がある。 フジ属には翼弁の基部には耳型の付属物があるそうだが 画像では解らない。旗弁基部に突起物があるのは、初めてみた。 向軸側の萼裂片は幅広で短いそうだが観察していない。 (3段)まだ若い葉の表面には短毛が密生している。 成葉になると殆ど無毛になるそうだ。 (4段)小葉の縁が波打っているのがわかる。 (5段)奇数羽状複葉。小葉は9〜10対あるそうだ。 |
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Last up date 09・1・12 | 広島県 |
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