シロバナマンジュシャゲ
ヒガンバナ科 ヒガンバナ属
 別名 シロバナヒガンバナ
学名 Lycoris albiflora Koidz.

リコリス属の特徴はショウキズイセンのサイトに掲載しているが、12月以前に葉が現れるヒガンバナ型と早春になって葉が現れるナツズ
イセン型があり、ナツズイセン型のほうが耐寒性が強いそうだ。

シロバナマンジュウシャゲは、ヒガンバナの小型種で開花が早い稔性種のコヒガンバナ[
L. radiata var. pumila ]とショウキズイセン
との中間種と考えられているそうだ。九州に自生しているそうだが中国渡来のものと考えられている。シロバナマンジュウシャゲは、ヒガ
ンバナと性状は良く似て50センチほどの花茎を出し、花は白色ではあるが黄色か淡い紅色を帯びる。ヒガンバナよりやや大きめで花被
片はあまり反り返らない。9月上旬頃に開花。葉は開花後に出葉。開花後は花被片の色に変異が多く学名に混乱がある。アメリカのトラ
ウブは●白くなる種を統一して[
L. elsiae Traub]●桃色を残すものを[L. houdyshelii Traub] としている。シロバナマンジュウシャゲ
は、普通不稔であるが時に結実するそうである。
染色体数からの同定は、私には不可能であるがあえて掲載すると、シロバナマンジュシ
ャゲの染色体は 2n=17。これは、5個のV字状染色体と12個の棒状染色体からなるそうだ。それらはショウキズイセン(5V+1I)とヒ
ガンバナ(11I)の核と同形で、シロバナマンジュシャゲはその中間種である事をあらわしている。確かに染色体数をみると解り易い。


出典・参考図書

●『園芸植物大事典 3 』 小学館
●『原色園芸植物図鑑 改訂版 W 球根編』 塚本洋太郎著 保育社
●『原色図譜 園芸植物』 浅山英一著 平凡社
●『原色園芸植物大図鑑』 北隆館





☆花の詩メモ☆


03・9・29
近くの友人が『白いヒガンバナを見てみたい・・・.』と言っていた。『白い彼岸花?』と思っていたが、偶然目にした。なかなか目に入りに
くい奥の畑に植えてあった。横断橋を上ると、高い位置だけに見晴らしがよく、近くの畑が一望(?)出来る。そこから白い花が目に入っ
た。横断橋を通らなければ道路からは先ず見えない・・・。迂回して畑の細い畦を伝って側に行くと、白い彼岸花だった。
黄色い花のショ
ウキズイセンや真っ赤なヒガンバナ、そしてこの白い花のシロバナマンジュウシャゲ等は、花被片が波打ち、キツネノカミソリやナツズイ
センとは趣が違い豪華に見える。

写真の草本は、ピンクが混じっている。トラウブの分け方では[L. houdyshelii  Traub]この種に当てはまる。またヒガンバナの捻性種
と図鑑にある[L. radiata var. pumila ] をコヒガンバナというらしいが、上記何れの図鑑にも和名として記載はない。コヒガンバナ
はNET情報によるもの。



*画像転載禁止*



ピンクが混じっている品種 
       学名 
L. houdyshelii Traub


シロバナマンジュウシャゲー03・9・29
種別(し) 科別(ひ) FLORA  HOME
Last update 08・9・28 広島県



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