ハナツルクサ
ハナミズナ(ツルナ)科 アプテニア属
園芸名 花蔓草、 ハナズルソウ
学名 Aptenia cordifolia (L. f.) Schwant.
 英名 baby sun rose

『園芸植物大事典 4 小学館』によると、メセンプリアンテマ類。南アフリカに分布し、年間雨量700ミリの地中海性気候の温暖な地域に
2種が自生するとある。低度多肉質でツルナを小型にした様な亜低木で、蔓の様な枝を伸ばし地表を覆う。属名のApteniaは、ギリシャ語
の a =欠くの意味と pteron =翼の意味に由来。刮ハに翼が無い事に因むとある。
 コルデフォリアの園芸名は花蔓草=ハナツルクサ。枝は緑色の蔓の様に柔らかく、旺盛に分枝しながら地表を伸びて殆ど立ち上がらな
い。葉は有柄で長さは2・5センチほどの小さなハート型で、微細な乳頭状突起に覆われ、光沢があり鮮緑色。花は短柄があり、花径1・5
センチ程で鮮やかな紫紅色。葉が白く縁取りされているものを‘ヴェリエガタ’[‘Variegata’]というそうだ。

『NET情報』によると、現在はハナミズナ科に変更されているそうであるが、手持の図鑑には1冊を除いてハナツルクサ(ハナズルソウ)に
ついての掲載がない。NET検索をしても殆どツルナ科での掲載であるが、手持の図鑑は刊行が既に古く、このサイトではNET情報に倣う
事にした。また、『神奈川県植物誌 2001』によると、ツルナ科はツルナ属1属のみからなる科として扱われる事が多いともある。



出典・参考文献 
●『園芸植物大事典 4 』 小学館
●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館
『NET情報』




☆花の詩・メモ☆


撮影した当初NET検索で知った名前はハナヅルソウ・・・なんとも言いがたいネーミングで有ることと思った。漢字で書けば、花蔓草。調べ
直してみると、ハナツルソウが園芸名とある。ハナツルソウと呼ぶより、一般にはアプテニアのほうが馴染みなのだろうか??花は、マツバ
ギクの小型で、2センチ程度。暑かろうが寒かろうが霜が降りようが雪が降ろうが、この辺りでは露地で頑張っている。12月に撮影した花は
紅紫色で奇麗な色だったが、流石に花数も少なかった。葉の表面や若い果実の撮影をしている。08年に会社の隣の花壇で咲いていた花
は赤。葉が艶々として薄っぺらく見えて同じ種類とは思えない気がしたが、拡大すると小さな突起があった。



*画像転載禁止*



ハナツルクサ=撮影08・8・24
*咲き始めは赤色。3〜4メートルほど蔓延っている。  撮影08・8・23*


(2段)上画像の葉は艶々と光沢がありとても表面に微細な突起があるようには見えない。
拡大画面を見ると微細な突起は密生しているのがよくわかる。

ハナツルクサ=撮影08・9・18



●以下はそれぞれ別の場所での撮影。葉の微細な突起は、私の肉眼では確認し難い。



(1段)まだ開花して間もなくだったのか雄蕊の葯が見えない。花径は1・5センチ程度で小さい。
04・6・24隣町で撮影。まだあまり蔓延ってはいなかったが、花壇から垂れるように咲いていた。
花弁と思っている部分は花弁状仮雄蕊だそうである。

ハナツルクサ=撮影04・6・24





(2段)03・12・4撮影。カイズカイブキの基部に下草として植えてあるもの。
マツバギク麗晃と同じように耐寒性には優れている。花色はショッキングピンク
に近い綺麗な色だったが、流石にこの時期の花数は1〜2輪咲いていただけ。

ハナツルクサ=撮影03・12・4

(3段)開花後、艶々した果実ができている。本来の萼は持っていないそうである。
花床に埋もれた子房だそうで、画像からは子房が4個あるようだ。

ハナツルクサ=撮影03・12・4

(4段)葉の様子。表面に僅かな乳状突起で覆われているのが確認できる。
マツバギク麗晃ほど明瞭で大きなものではない。
画像を拡大してみると舌の表面の様に見えないでもない・・・・。

ハナツルクサ=撮影03・12・4
種別(は)  科名(は)  FLORA  HOME Last update 09・4・24 広島県



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