レイコウ 麗晃  
ハナミズナ(ツルナ)科 デロスペルマ属
別名 花嵐山(ハナランザン) 
学名 Delosperma cooperi (Hook. f.) L. Bolus

デロスペルマ属は140種がある。低度多肉質、低木から草本、根も細かいものから塊根性のものまであるそうだ。幹は様々な突起に覆わ
れるか鱗状になる。葉は扁平、3稜形、円筒形等、葉面が平滑か乳頭状突起に覆われる。耐寒性があり、露地植え、花壇に適するそうだ。
属名はギリシャ語 delos=目立つの意とsperma=種子の意味に因むそうである。

レイコウ=麗晃は園芸名を花嵐山。耐寒マツバギク‘麗晃’ともいわれる。種名のcooperiは人名に因む。南アフリカ原産の亜低木。枝はよ
く分枝して匍匐し繫殖する。葉は柔らかく、長さは5センチ前後、幅は6ミリ程の円筒形、上面が平らで先端が細くなり鈍形。葉の表面は濃
い緑色。乳頭状突起に覆われ、赤味を帯びる事もある。花には2センチ程の柄があり、花径5センチ前後の一重で光沢のある紅紫色、5
月頃より晩秋まで咲き続ける。耐寒性は可なり強い。メセンブリアンテマ類に分類されるその大きな特徴は、花と果実の構造で花は縁が萼
状裂片で通常は5裂となる多肉質の花床がある。多数の雄蕊が細かく切れ込んで花弁状に発達し着色した仮雄蕊である。花床には埋もれ
た通常3~5室の子房があり、子房室と同数の花柱がある。花弁や萼を欠いているのが大きな特徴だそうである。


『NET情報』によると、現在はハナミズナ科となっているそうである。当サイトでハナミズナ科とした詳細はハナツルクサのサイトに掲載。


出典・参考文献
●『園芸植物大事典 4 』小学館
●『サボテン・多肉植物 ポケット事典』 NHK出版
●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球博物館
『NET情報』



☆花の詩・メモ☆ 

耐寒マツバギクとも言われる品種の一つである。耐寒マツバギクには『サイカ』という品種もある。春咲き一年草のランプランサス属の通称マ
ツバギクとは属が異なるが、別属とは思いもしなかったし何気に見ると区別が付かない。ランプランツスは、こんもりとした叢生型になり、茎を
掻き分けてみると草丈は30センチ以上立ち上がっていた。
 レイコウの花弁はすっきりとした一重である。花弁の量も確実に違うが、花径は変わらない様だ。秋まで咲いている物で、葉を調べてみると
レイコウという品種はすぐにわかる。我が家の庭にもあるが、春から12月頃でも咲いている。我が家では万年戸外で雨ざらし雪ざらしである
が、枯れる事もなく至って強健である。 町内の土手にも匍匐して広がっている。一寸一休みする夏場を除いた長い期間咲き続けているが、立
ち上がるのは10~15センチ程度で草丈は上には殆ど伸びないが、崖などでは長く垂れ下がる。冬場は赤茶色帯びた葉色になり、特に密集
し匍匐した状態で地にへばり付く様に越冬している。
『耐寒マツバギク 麗晃』とも言われているようだが常緑多肉植物である[D. cv. Reikou ]と掲載されているwebサイトもあるようだ。



*画像転載禁止*



●すぐ近所の崖に咲いているもので、崖から垂れさがって見事な壁面を構成している。

麗晃=撮影04・5・27







(2段)花弁状仮雄蕊は一重ですっきりとした頭花である。花径は5センチ前後ある。
麗晃=撮影04・5・27



●町内の土手に植えられているもので毎年見事に咲いている。

(1段)萼や花柄等の観察は全くしていないが、萼状裂片が5裂のものが写りこんでいる。
麗晃=撮影04・6・24




●我が家の庭に植えているもので葉を観察してみた。

(1段)小さな葉をもつ草本がレイコウと大きな3稜形の葉をもつカルポブローツスの葉。
麗晃=撮影04・10・14

(2段)葉は円筒形で上面は平、背面は円い断面は半円形になる。
先端は細く鈍頭になり、カルポブローツスの様に鋭利には尖らない。

麗晃=撮影04・10・14

(3段)葉の表面の拡大。乳状突起がびっしりと並んでいる。
拡大すると、ゴムの滑り止めが付いているようにさえ見える・・・・。

麗晃=撮影04・10・14

(4段)春に展開し始めた葉の様子。小さなビーズを張り付けたようにさえ見える。
麗晃=撮影05・5・9
種別(れ)  科名(は)  FLORA  HOME Last update 09・4・24 広島県



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