ガザニア・リゲンス
キク科 クンショウギク属
 
学名 Gazania rigens (L.) Gaertn.
異名 G. splendens Hort. angl. ex E. G. Henders. et A. Henders.  英名 treasure flower

ガザニア属の和名はクンショウギク属。属名は人名に因む。ガザニアについての詳細は≪ガザニア・ウニフロラ≫に掲載。

南アフリカに分布する宿根草で16種がある。通常は半耐寒性多年草。宿根草として栽培されるのが普通であるが、改良種は一年草として扱
あれている。他にも交配種があるが、種苗商が種子を販売している物は クンショウギク[G.
x splendens Hort.]で、この種は全くの園芸種。
ガザニアは、株もとから多数の根出葉を叢生。葉は線形または線状披針形、全縁または羽状全裂また、同一株でも様々な形に変化する。地
際で木質化、分枝した短い根茎の先に長い葉柄を伸ばして頭花を単生。ガザニアの頭上花の多くは大きく、舌状花は不稔。基部に暗色の輪
状の斑点があり、真珠色に輝いた部分がある。管状花は暗色で小花には5この歯牙縁があり完全花で稔生、内側の管状花は不稔性。総苞
は2列以上で杯状に合生している。痩果には毛があり、冠毛は花冠より短く2列につく。花は午後になると花弁が閉じるのが欠点のようだ。

リゲンス
は硬直なの意味。茎は20〜30センチ。根茎は極短く横に這い、丈は40センチ程度、葉の表面は有毛で銀白色、裏面は白色の密毛
で覆われる。葉は10〜15センチ、細い卵形で全裂または羽状分裂し、葉表は緑色、裏面は白色、縁は反転する事がある。舌状花の基部に
黒色斑点、白色斑点等があり、頭花は径7センチ前後、舌状花は黄橙色、現在では他種との交雑で花色は豊富とある。総苞は球状。開花期
は5〜7月。



出典・参考文献
●『原色図譜 園芸植物 』 浅井英一著 平凡社
●『園芸植物大事典 1』 小学館
●『原色園芸植物図鑑 改訂版 T 一・二年草編』 塚本洋太郎著 保育社
●『原色園芸植物図鑑 改訂版 U 宿根草編 1』 塚本洋太郎著 保育社
●『山渓カラー名鑑 園芸植物』 山と渓谷社



☆花の詩 メモ☆

個人的見解であるが、
『原色園芸植物図鑑』 と 『園芸植物大事典』でのリゲンスの扱いが多少異なり、特徴もずいぶん異なると思う。葉等の
特徴は掲載が異なり、どちらを出典とするか頭をひねるところであるが、少しでも今に近い図鑑の
『園芸植物大事典』を出典とした。現在私たち
が目にするものの殆どは園芸種、交雑種と思える。ガザニアと一口で言えない、なかなか種の同定は難しい。どれにも当て嵌まりそうである。



*画像転載禁止*



●自宅庭にあるものと同じ品種。市街地の或る喫茶店の花壇に植えてあったもの。

見たままの観察であるが、花弁基部に斑点がないもの。頭花は淡いクリーム色。葉の表面は有毛には見え
ない。葉裏は白色密毛と思える。葉縁は裏面に反っている物が多い。若しかすると、ニヴェア[G. nivea DC.]
だろうか?因みに、私は宿根ガザニアと教えてもらっていた・・・。我が家も同じものを庭に植えていた。
『原色園芸植物図鑑 U 宿根草編1 保育社』によるリゲンスの特徴と一致すると思えるが『園芸植物大事
典』
のリゲンスの葉の特徴とは異なるが、画像を見ると表面に白い綿毛があるものもある。





















●自宅庭にあるものと同じ品種。

花弁基部に斑点のあるもの。頭花は黄色。上記画像の草本と花弁基部以外は変わらない。

☆冬の或る日畑で咲いていた。03・12・13撮影。














☆イチジク畑の下草に一面植えてあるのか、蔓延ったのか。04・3・6日撮影。










通りすがりの花壇に植えてあったもの 撮影04・6・9。











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