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シロモクセイは常緑小高木。雌雄異株。 『神奈川県植物誌 2001』によるとシロモクセイは葉縁に細鋸歯が有り、キンモクセイの品種で、黒紫色の果実 が良く結実するとある。 出典・参考図書 ●『神奈川県植物誌 2001』 神奈川県立生命の星・地球の博物館 ●『山渓ハンディ図鑑3 樹に咲く花 離弁花1』 山と渓谷社 ●『山渓カラー名鑑 日本の樹木』 山と渓谷社 ☆花の詩 メモ☆ 03・10・3 画像のモクセイは先にも述べたように、地元農家の垣根にされているもの。いつ見ても葉はキンモクセイと区別が 付かない。春に初めて見た折には果実が出来ており、家人に出会う機会も無いまま秋になり花の咲くころが来た。 果実の生っていた南側の垣根には白い花。北側は橙色の花が咲いていた。家人より伺った名前は何と、ギンモク セイであった。果実が出来るとは露程も知らなかったが、『山渓ハンディー図鑑 樹に咲く花』には掲載されていた。 香りはキンモクセイほど香らない様に思う。 06・12・8 ●ウスギモクセイ 学名 O. fragrans var. thunbergii は淡いクリーム色の花冠 をしている。葉も幅が広い。 我が家の王子様の通った小学校に植栽されている。 ●シロモクセイ学名 O. fragrans f. leucanthus という品種は、キンモクセイの品種で白い花を咲かせるそう だ。しかも果実は良く結実するらしい。 07・2・27 『神奈川県植物誌 2001』には、シロモクセイの葉縁には細鋸歯が有るとあり、黒紫の果実が生るとしている。ギン モクセイの葉縁には鋸歯は有るとしているが、果実については触れていない。ギンモクセイと言われた葉縁を調べ なおしてみたが、葉先辺りに鋸歯が見られる。しかし、細鋸歯とも思えないので、このままギンモクセイとしておく事 にする。 07・4・20 若葉を撮影して比較したが、キンモクセイと見分けが全く付かない。やはりシロモクセイとするのが妥当に思えると 解釈する事にした。ただし、シロモクセイに関する解説の有る図鑑は殆ど無い。シロモクセイとギンモクセイが混同 されている事もありえるのだろうか・・・・。総合するとギンモクセイは、日本に雌株は渡来していない。果実が結実す るのはシロモクセイとなるのではなかろうか????当初はギンモクセイとして掲載していたが、葉の様子から疑い はじめていた。キンモクセイとギンモクセイ(当初はそう思っていた。ご主人は銀木星と教えて下さったということもあ るが。両者の葉を比べてみても、その違いが見出せない。葉縁は裏側に心持巻いているが、鋸歯は先に僅かに有 る程度で殆ど全縁であった・・・・。質も殆ど変わらないと感じる。結局、『神奈川県植物誌 2001』の僅かな記載を 信じて、シロモクセイと訂正する事にした。 |
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(1段)花冠 黄色っぽく見えるが白色である。花冠 は4〜5ミリ。 4深裂している。雄蘂は2個。雌蘂は1個ある。花柄は赤味帯びる。 キンモクセイほど香りはきつくない。 (2段)花柄は1センチ程度。束生する。 赤み帯びている物が多いと思う。 (3段)2センチ弱の楕円形の果実が生る。 この画像は2月の撮影であるが沢山果実を付けていた。 春頃までには次第に黒紫色に熟す。
(1段左)枝頂部の冬芽。 (1段右)葉痕の直ぐ上に有る冬芽。 (2段左)頂芽が動き新枝が出てきた。2ヵ月後の様子。 葉腋に葉芽が出来ている。 (2段右)新枝の途中に息吹いている葉芽。
(1段)葉はこの辺りで10〜12センチ。対生する。 革質で葉先辺りに小さな鋸歯のあるものや全縁のものも混じる。 キンモクセイの葉との見分けは、非常に困難な程良く似ている事も確かである。 ギンモクセイではないのでは?と疑問を覚えたきっかけでも有る。 (2段)葉表は無毛。葉先は裏面に曲がっているので わかりにくいが少し尖る。革質で硬い。鋸歯が1〜2個見える。 (3段)この画像のものは、鋸歯の有るものを探して撮影したもの。 殆どの葉縁は全縁が多い。葉縁の鋸歯は有っても疎らで、 葉の半分より葉先の方にある。 (4段)葉裏も無毛。 葉脈は表で凹み裏面に浮き出ている。 (5段)赤味帯びた若葉の様子。葉身は8センチほどになっていた。 (6段)葉表。 長楕円形で革質、若葉は特に艶がある。 葉縁には鋸歯は殆ど見られないが、先端辺りに1〜2個有るものもある。 (7段)葉裏。 中脈は裏に突出している。無毛である。 基部はくさび形で先端は尖る。 (8段)葉裏。葉縁は裏側に巻いている物が多い。
(1段)向かって左側はキンモクセイ。向かって右側はシロモクセイ。 葉も冬芽の様子も新枝も全く区別が付かない。 (2段)葉表。若葉は特につやが有るが、 何れも全く同じで見分けられない。 (3段)葉裏。いずれも脈は裏面に突出している。 |
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